整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

|自分のなかの「怒り」を整理してみる

自分の「喜怒哀楽」の「怒」とうまくつきあっていくことは、生きていく上でとても大切なのではないかと思います。

自分の中に潜んでいた「怒りの塊」に気づいた結果、毎回「怒るって嫌だな」と心底思います。それなら怒られる方がマシだとも。怒らないですむなら、できれば怒らずに暮らしたい。健康にも悪いっていうし。どうして「怒り」にこんなに自分が振り回されてしまうのか知りたくて、腰を据えて向き合ってみることにしました。

・怒りの後ろには、実は別の感情が隠れている

わたしが怒りをぶつけてしまうときは、相手の言動に対して怒っているというよりは、相手を求めているのに満たされないとき、または、それまで相手に感じていた小さな不満や我慢などが蓄積した結果、ダムが決壊するように爆発する、この2つのパターンが多いということに気がつきました。そこで、これらをそれぞれ「寂し怒り」「溜めこみ怒り」と命名します。

・2歳児が心の中で大暴れしているような「寂し怒り」

これは、お母さんを求めているのに抱っこしてもらえなかったり、オモチャを買ってもらえなかったりする2歳児が心の中にいて、床にひっくり返って暴れているイメージです。たとえば…。

パートナー(恋人や配偶者など)からLINEの返信がこない

ついやりがちなのは「どうして返信くれないの?」と責めてしまうこと。これは、返事をくれない行為について怒っているように思えますが、その土台にあるのは「連絡がなくて寂しい」という感情ではないでしょうか? 相手に伝えたほうがいいのは、そっち! 怒りじゃないのです。

こうやって書いていると一見「そんなの簡単なことだよ」とか「そんなのもうやってるよ」と思うかもしれません。でも、案外実行するのは難しいんですよね…。