世界遺産の軍艦島上陸クルーズをメインに、出島や原爆資料館の見学など、長崎で歴史感じる旅をしませんか?長崎は異国情緒あふれる独特の雰囲気が魅力的で、見所が集中していて周りやすいです。グルメも楽しみながら、思いっきり長崎を満喫しましょう。
【10:00】長崎駅から路面電車で移動
長崎名物でもあるレトロな路面電車に乗って移動しましょう。JR長崎駅前に長崎駅前電停があります。
長崎原爆資料館
原爆資料館駅で下車し、坂道を登っていくと「長崎原爆資料館」が見えてきます。日本人なら一度は訪れるべき場所の一つで、原爆の脅威、惨状を知ることができます。
浦上教会(浦上天主堂)
見学の後は原爆落下中心地・平和公園を通りながら、坂の上の浦上教会へ。旧称の「浦上天主堂」の名前で親しまれている、弾圧で苦しんだ浦上教徒が築いた教会です。
30年もの歳月をかけて造られた元の天主堂は原爆で壊滅的な被害を受け、こちらが1959年に再建されました。当時の姿に似せて復元されたレンガ造りが印象的で、中のステンドグラスも素敵です。周囲には原爆による遺構も残されています。
【12:00】長崎駅でランチ
「皇上皇」で絶品ちゃんぽん
それでは天主堂下・センター前・神学校前停留所から、バスで長崎駅へ戻りましょう。長崎駅に隣接しているアミュプラザに入っている「皇上皇(こうじょうこう)」でランチを。ここでは食べログでも高評価の長崎名物の絶品ちゃんぽんを味わえます。
塩味が効いたコクがあるスープは、太い麺との相性抜群。たくさんの野菜や魚介が入っていて食べ応えがありますが、おいしくて一気に食べ終えてしまいます。他にも皿うどんなど豊富なメニューが揃っています。
【14:00】軍艦島上陸クルーズ
お腹を満たしたらお待ちかねの軍艦島上陸クルーズへ。平成27年に世界文化遺産に登録された軍艦島(端島・はしま)は、ツアーでのみ上陸が可能です。今回は筆者が参加した高島海上交通の軍艦島上陸クルーズ(¥3,600)をご紹介します。
世界遺産の軍艦島へ
大波止から船に乗船し、まずは港近くにある三菱重工の巨大なドックを眺めながら船は進みます。
日本初の電動クレーンなど、軍艦島と共に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産を見ることができ、ガイドさんが丁寧に説明してくれます。
高島海上交通のツアーの特色としては、まずは高島に上陸し、軍艦島の模型を使ってガイドさんが軍艦島の当時の生活や島の仕組みについて説明してくれます。
軍艦島には炭坑で栄えていた明治から昭和にかけて、炭坑職員と家族などがこの島に住んでいました。小さな島ながら学校や病院、映画館からパチンコなどの娯楽施設までありとあらゆるものが揃い、当時は東京以上の人口密度を有していました。しかし1974年の閉山後から無人島となり、島は時が止まったままとなっています。
海に浮かぶ廃墟の島
高島を出発してからすぐに遠くに黒い塊が見えてきます。近づくと、廃墟になった高層ビル群に圧倒されます。
ここに多くの人々が住んでいたなんてとても想像できません。日本最古の鉄筋コンクリート集合住宅もあります。
こちらが軍艦島の全貌です。軍艦に見える位置まで船が移動し、しばらく写真撮影時間を設けてくれます。
軍艦島に上陸
それでは軍艦島に上陸です。高層ビルが建ち並ぶ側には安全面から訪れることはできませんが、かつての炭坑の現場を含め3つの見学スポットに立ち入ることができます。
世界的に類を見ない島の成り立ちにも驚きますが、ガイドさんが当時の過酷な労働環境についても教えてくれ、炭坑という仕事や日本の歴史について深く考える機会となります。