背中ケア、していますか? 背中は面積が広い上に、自分の目で確認しづらい、ケアするのが難しい部位のひとつ。今回はできるだけ簡単にセルフでできる、背中ケアの方法をご紹介します。露出の多い夏だからこそ、きれいな背中でいたいもの。今夜から実践してみてくださいね。
肌見せが多い夏は、完璧な体で臨みたい……そうやって丁寧にケアをしているつもりでも、うっかりしがちなのが背中ではないでしょうか。
今回は、「女性の背中」に関する調査結果を元に、露出が増えるこの時期に始めたい、自宅でできる背中ケアをご紹介します。
■背中ケアは優先順位が低い!?
「あなたが、ケアの優先順位がつい低くなってしまうカラダのパーツをお答えください」との質問に対し、最も多かった回答が「背中」(30.7%)。続いて「お腹」(22.7%)「二の腕」(22.0%)という結果に。
お腹や二の腕は、まだ自分で確認できる範囲で、どちらかといえばお手入れしやすいパーツ。一方、背中は自分の目では状態を確認しづらく、どうしてもケアが疎かになってしまうようです。
■背中はけっこう注目されている
同調査では男性にもアンケートを取っています。例えば、「あなたは女性の背中をつい見てしまうことはありますか」との質問に対ては、男性の約6割が「見てしまう」と回答しています。
背中が素敵な人は、正面から見ても素敵なのでは? と期待しているのがわかりました。また、背中が綺麗な女性に対しては、「美意識が高い」と思う男性も多いよう。
■背中ケア、すぐ始められる方法4つ
今夜からでも早速始められる、自宅でできる背中ケアの方法をご紹介します。
背中ケア1.髪→顔→体の順に洗う
お風呂に入ったとき、いつもどのような順番で髪や体を洗っていますか? 例えば、もし最後に髪を洗っているなら、背中に洗い残しがある状態で、お風呂からあがっている可能性もあります。
それは背中ニキビの原因になるので、理想的な順番は髪→顔→体。トリートメントやコンディショナーをされる方はなおさら、コーティング剤が顔や背中につきますから、最初に済ませておくと、ニキビ対策にもなりますよ。
背中ケア2.洗いすぎない
体は正直なので、「取られると出そうとする」性質があります。サラサラ肌にする脱脂タイプの洗浄料を使い、あかすりタオルなどで洗いすぎると、却って皮脂が過剰に出たり、肌を健康に守る常在菌がなくなったりして、ニキビや肌荒れの原因になります。
私のおすすめはとにかく“湯船に浸かる”です! お湯の温度はぬるめが◎。そうすることで自然と新陳代謝が高まり、肌のターンオーバーを促してくれます。毎日湯船に浸かるのは難しい……という方は、最低週3回を目標にしてください。
また、入浴剤を使用するのも、保湿効果と抗炎症効果、洗浄効果が期待できます。中でも、お風呂上りの肌の乾燥を穏やかにし、炎症を抑えてくれる“重炭酸入浴剤”がおすすめです。
背中ケア3.汗をかく
汗をかくと一言で言っても、肌表面を冷やすための汗と、内部の不要物を排出するための汗の2種類があります。表面の汗はウォーキングやランニング、筋トレなどの運動や入浴で、内部からの汗はサウナや岩盤浴など遠赤外線効果でかくものです。汗をかいたら早めに洗い流すか、濡れタオルなどで拭いて、肌表面を清潔にしましょう。
いずれにしても、無理をすると熱中症や脳貧血を起こす危険性もあるため、こまめに水分を摂りながら汗腺を活発にし、詰まりのない毛穴を保つようにしてください。ちなみに、汗をかくことでニキビが悪化する、と思っている方がいるかもしれませんが、結論から言うとそれは俗説で、正しくありません。汗は大半が水分で、皮脂は汗をかくかどうかに関わらず、皮膚の表面に一定量が分泌されています。
多量の汗をかくと皮脂が水分の上に浮いてしまい、皮脂が目立ったり、ベタベタとした不快感を生じたりするので、そのせいで“汗=皮脂”という考え方が生まれたのでしょう。また、さらに言えば、皮脂がニキビの原因である、というのも正しくはありません。大人ニキビの原因は角質の乾燥、男性ホルモン過多による毛穴の収縮などが根本的な原因。
収縮した毛穴に角質層から剥がれ落ちた角栓が詰まることで発症します。そのため、乾燥肌になりやすい冬場に悪化するのがむしろ自然。夏よりも、むしろ冬場に悪化する”のが正しいといえます。思春期ニキビの場合は未成熟の小さな毛穴に角栓が詰まり、そこに皮脂が溜まることで悪化するため、皮脂コントロールも大切ですが、大人ニキビの場合には角質層の乾燥を避けること、すなわち保湿が基本的なケアの方向性になることを覚えておいてください。
背中ケア4.適切に保湿し、生活習慣を見直す
ニキビが炎症を起こしている、などの症状がなく、それほど重症化していないようなら、ビタミンC誘導体の入った美容液などを用いてケアするのもひとつの方法。とはいっても、背中につけるのは大変! そんなときはお風呂からあがる際、洗面器にお湯を張った中に美容液を少量溶かし、キッチンペーパーに染み込ませ、マントを羽織るようにして、背中にペタッとパック。洗い流す必要もないので便利です。
同時に、規則正しい生活、栄養バランスの取れた食事で改善していけば、時間はかかってもきれいな背中を取り戻せる可能性が高いです。また、下着や寝具に雑菌がついていると、背中に移って炎症を起こす可能性があります。肌に触れる製品については今一度、清潔かどうか確認するようにしてください。当たり前のことに気をつけるだけで、驚くほど改善する例も少なくありません。
背中は自分で直接見えないぶん、気づかないうちに荒れてしまっていることもあります。入浴や着替えの際に1日1回、鏡でチェックする習慣をつけてみてください。
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