定年後にリフォームを検討している人は多いかもしれませんが、情報や資金が不足した状態でリフォームをすると、後悔することになるかもしれません。今回は、リフォームを検討中の人が知っておくべきリスクを具体的に3つ紹介していきます。
お金のリスクとバリアフリーに関するリスク
定年後のリフォームに関するリスクには大きく分けて、「お金」と「バリアフリー」の2種類があります。代表的なものを見ていきましょう。
リフォームのリスク1:予算オーバーで老後の生活に支障が出るリスク
まず押さえておきたいのが、お金に関するリスクです。最初はバリアフリーや水回り設備の入れ替えを検討していたとしても、いざリフォーム会社を訪れると、デザインリフォームをすすめられるケースは少なくありません。
「第二の人生を、好みのインテリアで」「お孫さんが喜ぶような広いLDKに」など、営業マンは心に響く言葉を心得ています。営業トークにのせられ、予想以上にリフォーム費用が高額にならないよう注意しましょう。
退職金の大部分をリフォーム費用にあててしまい、その後の生活費や医療費が足りなくなってしまうケースもあります。お金に関する計画をおろそかにせず、老後の生活を見据えたリフォームを行いましょう。
リフォームのリスク2:体調の変化で手すりの向きが合わなくなるリスク
続いて、バリアフリーに関するリスクを2つ紹介します。
まずは、手すりの位置です。右利きだからと手すりを右側につけたものの、脳梗塞で右半身麻痺となり、手すりがほとんど使えなくなったという事例もあります。健康状態は変化するため、半身麻痺のリスクや車いすになる可能性を加味しつつ、バリアフリー化を検討することが大切です。
また、手すりをつけるときは、昇り降りどちらも無理なくできる高さかどうか、チェックしましょう。昇るときは使いやすくても、降りるときに使いにくいといったことも想定されます。その場合は、手すりを2つつけるという方法もあります。