モデル給与例を見ると20代の年収は低め

人事院は、年齢や役職ごとにいくつかのモデル給与例も発表しています。年収モデルを確認してみると25歳で係員の場合、給与月額は19万3,900円、年収は318万8,000円。この金額は、民間企業と比べても大きく変わる金額ではありません。ちなみに初任給では、大卒一般職で22万5,840円、総合職の場合は大卒程度で23万2,840円、院卒の総合職なら26万4,400円です。

年齢が上がり役職がついてくると国家公務員の年収は順調にアップします。35歳係長なら年収は455万9,000円となり50歳で地方機関課長の場合は、年収674万5,000円です。

役職がつくと一気に年収アップ!事務次官になると2,300万円以上に

本府省の役職者となると同じ年齢でも年収は一気にアップします。35歳で本府省課長補佐では年収は737万6,000円。50歳で本府省課長ともなると年収は1,000万円を超えて1,264万2,000円となります。さらに本府省局長なら年収1,787万9,000円、事務次官は2,347万3,000円となり2,000万円を超える年収に。

若いうちはあまり収入が多いとは言えない国家公務員ですが、出世して役職につくことで年収はかなり差がつくことが分かる数字です。ただ国家公務員は国家公務員法(国公法)の第103条と第104条により営利活動を制限されているため、公益性のない営利活動による副業をすることはできません。より多くの収入を得るためには、高いポストを得るために努力が必要な厳しい道のようです。

文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。FX・保険・不動産・フィンテックなど、金融に関する記事を多く手掛ける。

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