だが、当時2人が出演したミネラルウォーターの取水源が、朝鮮半島で最高峰の山である白頭山(ペクトゥサン)の中国名”長白山”と表記されていた。これが一部の韓国の大衆から「代表的な韓流スターが、*東北工程に利用された」と問題視され、広告の契約解除につながったのだ。

*東北工程‥中国が、高句麗(こうくり)・渤海(ぼっかい)の歴史を自国の歴史に編入しようとする歴史歪曲(わいきょく)のこと。

しかし、”長白山=東北工程”という主張には無理があり、当時、ある歴史専門家は「東北工程とは全く関係がない事案。過剰な民族主義的対応が、韓流ブームの火を消す悪材料になるおそれがある。これは韓中関係や国益にもマイナスだ」と指摘。

キム・スヒョンの過去CMが再び議論の的に? 韓ドラを悩ませる’中国マネー’の誘惑
(画像=TOPSTAR NEWSより引用 )

過去に中国製品のCMモデルに抜擢されたキムスヒョン キム・スヒョンは過去に中国製品のCMモデルに抜擢された(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

7年前から現在まで、変わらず”中国風”で問題が浮上する韓国ドラマ界。

年々上昇する制作費に深く悩む韓国ドラマ業界は、韓国国内からの投資が少なく、海外に目を向けるほかない状況から市場規模の違う中国支援を受け、投資規模を拡大する動きを見せてきた。

ドラマの制作側からすると、中国スポンサーからの支援は必要な手段になる。すると国内の視聴者から深刻性を主張され、中国マネーは”得”ではなく”毒”という考えが確立し葛藤が続くという悪循環に。

グローバル的に韓国のコンテンツが注目されている状況の中、”中国マネー”という冷遇することが容易ではない支援に、コンテンツを制作する業界関係者は、今後どのように知恵を絞っていく事になるのだろうか。

提供・Danmee