貯蓄率とは、貯蓄額を可処分所得いわゆる手取りで割った比率を言います。年収が高ければお金も貯めやすいイメージがありますが、実際はそうでもないようです。貯蓄率が高い県はどこなのでしょうか。総務省『家計調査家計収支編 2020年(令和2年)平均』をもとに、貯蓄率上位の3県を見ていきましょう。

貯蓄率3位は福井

貯蓄率の3位は福井県でした。福井と言えば東尋坊や恐竜、羽二重餅などといったワードが浮かぶかもしれません。

実はこの福井県、商才に長けた県としても有名です。帝国データバンクの調査によれば、社長輩出率は38年連続全国一となっています。古くから越前商人が有名だった福井。そうした金銭感覚が貯蓄率にも影響しているのかもしれません。

貯蓄率2位は香川

貯蓄率2位は香川県。温州ミカンやキウィフルーツ、オリーブなど美味しい農産物が豊富な県です。最も有名なのはやはり讃岐うどん。うどん生産量・消費量共に日本一を誇ります。うどん県という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

県民性としては、温和な人が多いようですが、お金に厳しいという話も。そうした面が貯蓄率に反映されているのかもしれません。

気になる貯蓄率1位は富山

日本で一番貯蓄率が高いのは富山県です。山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートや岐阜の白川郷と同時に世界遺産登録された五箇山があるなど、景観が素晴らしい地域です。

かつて、越中富山の薬売りが有名だったように福井県同様商売に長けた県といえるでしょう。また、勤勉で保守的な県民性からか、富山県は持ち家率も高くなっています。こうした県民性も貯蓄率に影響しているのでしょう。

貯蓄に対する意識が貯蓄率に反映する

年収の多さでいえば東京が1位になります。しかし、貯蓄率の高さは年収には比例しないようです。貯蓄に対して如何に意識が向いているか、県民性が大きく影響しているのでしょう。また、福井と富山は全国学力テストで常に上位に位置する県としても知られています。地頭のよさもお金に対する考えに影響しているのかもしれません。

文・しらいはるか

【こちらの記事も読まれています】
60代の平均貯蓄額はいくら?今からでも遅くない老後資金を増やす方法
老後のための貯蓄…50代はいくらが平均?これから貯める方法
40代夫婦の平均生活費&貯蓄額はいくら?支出を見直そう
30代独身の平均貯金額は317万円!年収別の貯金額は?
年収700万円でも貯金がなかなかできない理由