運用が難しい

(写真=PIXTA)

運用の知識を身につけよう

個人型確定拠出年金は、自分で掛け金を拠出し、運用も自分で行う自己責任の制度です。目的が老後資金という大切なものなので、運用に失敗したら元本が減ること、またリスクとリターンの関係、商品の大まかな特徴など、最低限の知識は身につけましょう。やみくもに商品を選んでも、それはギャンブルと同じです。

特に大切なのは売るタイミング

投資に慣れてない人にとって、特に一番難しいのは売るタイミングです。商品の価格が下がっているときには「今売ったら損」と不安になり、上がり始めると「もっと上がるかもしれない」となかなか売る決心がつきません。

イデコは70歳までには換金する必要があります。始める前に「1,000万円になったら売る」などと自分なりの基準を持ちましょう。

デメリットを知ってうまく活用を

(写真=PIXTA)

今回は個人型確定拠出年金(イデコ)を始める前の注意点をご紹介しました。例えば、預貯金だと利息は少ないですが、安全でいつでも引き出すことができます。反対に、投資信託は損をする可能性もあるものの、インフレーションに対応できます。

このように、お金の制度や商品にはそれぞれ必ずメリット・デメリットがあり、完全なものはありません。それぞれの特徴を理解したうえで、自分にあったものを組み合わせて活用することが大切です。

松岡紀史
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。

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