生後1ヶ月は家事と育児の両立が難しい時期です。赤ちゃんのお世話や新しい環境にも慣れず、まだママの体も全快とは言えません。睡眠不足で普段通りの規則正しい生活を送るのも難しい状態。そのため、どれくらい家事をすべきか迷う人も多いでしょう。

この忙しい時期、世の中のママたちはどうやって家事をこなしているのか、いつ家事をしているのか気になりますよね。そこで、この記事では生後1ヶ月の家事ハックを紹介します。

生後1ヶ月の家事は無理しなくていい!

出産の痛みに耐えてようやく出産を終えたママ。しかし、育児は休む間もなく始まります。産後1ヶ月の時期は赤ちゃんから目を離すことができず、ママ自身の体も回復しきっていない状態です。赤ちゃんも数時間おきに泣きます。まとまった睡眠時間もとれないので、疲れが溜まってしまいますよね。この状態で、無理に家事をする必要はありません。毎日掃除をしなくても、生活はできます。まずは、赤ちゃんのお世話とママの体の回復を優先しましょう。

生後1ヶ月はどんな状態?

出産前までは当たり前のようにこなしていた家事も、赤ちゃんが生まれることによって環境がガラリとかわります。そのため、思うように家事が進まず、不安になってしまうママもいるかもしれません。ここでは、「生後1ヶ月」の赤ちゃんとママの状態について解説します。

生後1ヶ月の赤ちゃん

生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは、頼りなさげだった小さな体も、生まれたころよりもふっくらしてきます。泣いてばかりの新生児のときと比べると、「あー」「うー」でお話するなど、ママとコミュニケーションが取れるようになってくるので、より一層、愛おしくなってきますよね。成長する赤ちゃんが可愛らしく思うと同時に、ママは赤ちゃんから目が離せなくなっていきます。

3時間おきに授乳をする必要があり、夜中も起きて母乳やミルクを与えなければなりません。そして、生後1ヶ月までは外出せず、お家でお世話をするのが基本です。そのため、近くに頼れる親戚がいなければ、日中は1人で赤ちゃんのお世話をしなければならないママも多いのです。

産後1ヶ月のママ

出産してから6〜8週間は産褥期です。この間に、ママの体は少しずつ回復に向かい出産前の状態に戻ろうとします。産後1ヶ月はちょうど産褥期に当たります。しかし、出産から1ヶ月経つと、出産による痛みなどが和らいでくるので、早くいつも通りの生活に戻ろうとしてしまうママもいます。

普段の洗濯物にプラスして、赤ちゃんの吐き戻しやうんちのはみ出しなどで汚れた、ガーゼや肌着などの洗濯物が山積みになることも。里帰り出産などで、家事をしてくれる親戚がいればお任せできますが、近くに頼れる人がいないと自分でやるほかありませんよね。しかし、産褥期の体は、まだ回復途中です。そのため、可能な限り負担のない生活を送ることが本当は大切なのです。

生後1ヶ月の家事あるある

「赤ちゃんのお世話も大切だけど、家事もなんとかしないと…」と板挟み状態になってしまっているママも多いでしょう。ほかのママはどんなことに困っているのか、生後1ヶ月の家事あるあるを紹介します。

赤ちゃんのお世話で家事が進まない

生後1ヶ月の赤ちゃんと過ごす時間はあっという間です。オムツを替えて、母乳やミルクをあげたら、ゲップと一緒に吐き戻し。着替えをさせて一安心と思ったら、ぐずり出して、しばらく抱っこで両手が塞がってしまいます。ようやく寝たと思ったら、洗濯と片付けが待ち構えていて、気がつくと夕方になり夕飯の準備に追われて、バタバタと1日が過ぎてしまいます。合間に家事をしようとしても、出産前と比べて思うように進まず、時間が取れなくなってしまうのです。

朝が起きられない

夜中でも3時間おきに授乳をしなくてはならないので、十分な睡眠が取れず、朝寝坊になってしまうママもたくさんいます。寝坊してしまうと、普段から朝にしていた家事ができません。出産前は早く起きて洗濯機を回し、パパの朝食を準備して見送るという生活スタイルだったとしても、産後に同じような生活は難しくなってしまいます。良き妻として頑張りたいという気持ちは素晴らしいものですが、自分の体も労わることも大切です。

ベッドに置くと泣き始める

赤ちゃんを抱っこしていて「眠ったかな?」と思って、ベビーベッドに乗せると泣き出してしまうことがあります。せっかく苦労して寝かしつけたのに、起きてしまうと寝かしつけもやり直しになり、ママも泣きたくなってしまいますよね。結局、ずっと抱っこしていることになり、家事が思うように進まなくなってしまうことも。生後1ヶ月の時期は首がまだ座っていないので、抱っこしている間は手がふさがってしまい、限られた家事しかできなくなってしまいます。

生後1ヶ月の家事テクニック

生後1ヶ月の家事ハック!赤ちゃんとの時間を大切にする方法
(画像=Kajilyより引用)

赤ちゃんのお世話と家事の両立が難しい生後1ヶ月の時期。ほかのママたちはどのように毎日の家事をこなしているのでしょうか。そこで、生後1ヶ月の赤ちゃんがいる家庭の家事テクニックを紹介します。

赤ちゃんが寝ているうちに片付ける

赤ちゃんが起きている間は、あやしたり、お世話をしたり、目が離せません。まとまった時間が取れないので、なかなか家事も進められないものです。そのため、家事をするのは赤ちゃんが寝たときがチャンス。ぐっすり寝ているのを確認して、家事をまとめて片付けてしまいます。とくに、火を使う料理などは途中で中断しにくいもの。少し早いかもしれませんが、夕飯の準備は赤ちゃんのお昼寝に合わせてしまうのもおすすめです。

注意点は、赤ちゃんが目を覚ましてしまう可能性が高いので、大きな音のでる掃除機などは使用しないこと。そして、一気に家事をこなそうとしてしまうかもしれませんが、赤ちゃんからあまり目を離しすぎないことも大切です。様子を気にかけながら、できる家事をやりましょう。

完璧にやろうとしない

産後間もないうちは、できる家事が限られています。赤ちゃんという大切な家族が増えた分、やることが増えてしまうのは当然です。そのため、時間が足りず、産前のように家事を完璧にこなすのはどうしても難しくなってしまいます。「赤ちゃんのために」「パパのために」と完璧を目指そうとすると、まだ回復しきっていないママの体に負担がかかってしまいます。それで体調を崩してしまったら、元の子もないですよね。

できない家事はやらないと割り切ることも大切です。1日くらい掃除をしなくても、洗濯機を毎日回さなくても生活は成り立ちます。今は赤ちゃんのお世話が大切な時期と考えて、できることからはじめてみましょう。

ご飯をまとめて作って冷凍する

生後1ヶ月の赤ちゃんはまとまって寝ることが少なく、10分も経たずに起きてしまうケースもあります。掃除や洗濯は、抱っこながら少しずつ進めることができるかもしれませんが、料理はそうはいきません。バタバタ動く赤ちゃんを前に抱いて料理するのは危ないですよね。そんなときは、時間があるときにまとめて料理を作って冷凍するのがおすすめです。冷凍しておけば、食べたいときにチンするだけなので、時短になります。

パパがお休みで赤ちゃんを見ていてくれるときに、まとめて食事を作ってしまいましょう。赤ちゃんを見ていてくれる人がいれば、安心して料理することができます。メインのおかずを1週間分作っておけば、味噌汁とサラダを用意するだけで、夕食メニューの完成です。

夫に協力してもらう

産後間もないときは、とくに夫にも家事や育児に積極的に参加してもらうことが大切です。ママが産褥期でまだ全快していないこと、赤ちゃんのお世話に手がかかることを正直に伝え、協力をあおいでみましょう。もしかすると、パパは日中仕事に行っているため、ママの大変さがわかっていないかもしれません。また、手伝ってくれない理由の1つに、「何を手伝っていいのかがわからない」ということもあります。

パパに手伝いたいという気持ちがあっても行動に移せないので、「何をしてほしいか」具体的に指示を出すことも重要なポイント。「洗い物をしておいてほしい」「赤ちゃんを抱っこしていて」「洗濯物を畳んで」など、やってほしい家事や育児を具体的に伝えてみましょう。