美容皮膚科に行った時「よかったらうちは二重幅もやってるよ」と言われた。相談していないのになんとなく失礼だと思いながらも、一応値段だけ聞いた。二重にするつもりは最初からなかったので、安いのか高いのかわからなかったけど、とても高く感じた。

一重だけど笑うと二重、人には奥二重と言われる

大人になっていつのまにか二重になっていた。【モーリフォトエッセイ#8】
(画像=P・Hより引用)

よく「アイプチを手放せない」という人がいるけど、私はまともにアイプチを使ったことがない。これは自慢ではなくて、一重にはまぶたがすっきりと細い一重とまぶたが重くかぶさるような一重に分かれると思うけど、私はどちらかというと重たい一重だからあんまり綺麗な二重が作れなかった。

まぶたが分厚いタイプの一重って、アイプチのような二重テープをしても眠たそうな目になりがちだ。雑誌に載っている年が近くてかわいい読者モデルは二重か奥二重の人ばっかりで、なんで自分だけ一重なんだろうと思っていた。

大人になっていつのまにか二重風のまぶたになった

大人になっていつのまにか二重になっていた。【モーリフォトエッセイ#8】
(画像=P・Hより引用)

そんな私も、若い頃の努力の甲斐あって高校生くらいのときから「一重に見えない」「奥二重だね」「二重だと思ってた」と言われるようになった。自分ではとにかく目が嫌だったので、そう言われるようになったのは素直に嬉しかった。

幸い私は人から言われて一重を気にしたことはなかったけど、若い頃にありがちな自分で自分に呪いをかけていた。当時は鏡を見るたびに自分のまぶたを見てぜんぜんかわいくないな〜と心の中で唱える。ほとんど無意識に繰り返していた。やめた方が良いと気付いたのはもう少しあとだった。

そんなことを思いながら、毎日効果があるのかよくわからないような二重術なるものを片っ端から試す。正直どれも気休めというか意味ない気がしていたけど、いつしかそれが日課になって、気付いたらうっすらと二重の線ができていた。