宮崎県の観光スポット・高千穂。特に高千穂峡にある「真名井の滝」は、非常に有名です。でも真名井の滝だけではなく、周辺には見所のあるおススメスポットが沢山あります!今回は「真名井の滝」に加え「国見ヶ丘」と「天翔大橋」に関して紹介します。
阿蘇の神様が地上を見下ろした伝説の地!国見ヶ丘
まず最初に紹介するのは「国見ヶ丘」です。高千穂観光で最も人気を集める「真名井の滝」がある高千穂峡からは、車で10分ほど。標高は513m。九州山地の険しい山の間に囲まれた、小高い丘のような地形になっている所に国見ヶ丘があります。
国見ヶ丘の展望台からは、日本百名山にも選ばれている祖母山から雄大な阿蘇の山並みまでを見渡すことができ、とにかく素晴らしい見晴らし。その景色の素晴らしさは世界でも認められていて、平成23年(2011年)にはかの有名な「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で見事一つ星を獲得したほどです。
上の写真が国見ヶ丘の展望台から阿蘇の山並みを眺めた写真。右から根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳と続き、山並みがお釈迦様の横たわった形に見えることから、“阿蘇の涅槃(ねはん)像”であるとも言われています。
このように、見事な阿蘇の山並みを望むことの出来る国見ヶ丘ですが、ここは日本神話『天孫降臨』に縁がある場所でもあります!日本神話のふるさと、高千穂の周辺にある観光スポットだけあって、伝説には事欠きません。
由来は、阿蘇の神様・健磐龍命(たけいわたつのみこと)にあります。天照大御神の子孫であり、日本の初代天皇である神武天皇の命を受けて阿蘇を開拓し、現在の阿蘇神社の主神として祀られていますが、阿蘇を訪れた際に立ち寄って、大地を見下ろしたとされるのがこちらの国見ヶ丘なのです。
また冒頭にある写真のように、雲海の名所としても知られる国見ヶ丘。雲海が良く見られるのは、気温差が大きく、快晴で風が穏やかな朝と言われています。夏やその他の季節でも見ることが出来る場合もありますが、条件に合う秋がシーズンだと言われています。
眩しい朝日に照らされ、山の谷間を埋めるようにびっしりと雲が広がる様子は、いかにも日本神話の世界を映し出してくれているかのような幻想的な光景です!是非、阿蘇の神様が見下ろしたとされる同じ視点から、その素晴らしい絶景を存分に堪能してみてください。