「年収1,000万円」は、ビジネスパーソンが目指す目標の一つと言えるのではないでしょうか。上場企業の中には平均年収が1,000万円以上の企業も多々あり、上位企業は2019年度の平均年収が右肩上がりの傾向にあります。

多くの人が憧れる「稼げる企業」にはどのような特徴があるのでしょう。平均年収ランキングから探っていきましょう!

年収1,000万円以上の企業、過去最多の27社に

民間調査会社の東京商工リサーチが2019年7月に発表した「2019年3月期決算『上場企業1,841社の平均年間給与』調査」によると、上場企業の平均年間給与は629万円でした。

直近10年で見ると上場企業の平均年収は毎年増加傾向です。例えば2010年の平均年間給与は567万円ですが、約10年間で62万円も平均年収が増加していることになります。

一方国税庁が公表している「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると2010~2019年は、東日本大震災のあった2011~2012年以外は常に前年よりも給与が増加しました。

平均年収の伸びにより2019年3月決算の1,841社のうち、平均年収が1,000万円以上の企業は過去最多の27社に上っています。

上場企業1,841社の平均年収ランキングトップ10!

東京商工リサーチの同調査における上場企業1,841社の2019年3月時点の平均年収ランキングを見ながら、「稼げる企業」にはどのような特徴があるか考察していきましょう。

首位は前年調査と同様、総合商社の「三菱商事株式会社」。トップ10企業の中で唯一の年収1,600万円超えで前年調査から約67万円平均年収が上がっています。

2位にも同じく総合商社の「伊藤忠商事株式会社」がランクイン。3位は不動産業の「日本商業開発株式会社」で前年より順位を1つ上げました。

トップ10企業を業種別に見ると総合商社が5社、不動産関連会社が2社ランクインしているほか、M&Aを手掛ける「株式会社日本M&Aセンター」もトップ5入りしています。

つまりこうした業種の業界大手に入社すれば、高年収を得ることが期待できると言えるのではないでしょうか。