物件購入 新築と中古、どっちがいいのか?

物件を購入する際、新築物件を買うか、中古物件を買うかは悩ましい点だ。新築の場合、購入金額にいわゆる「新築プレミアム」が上乗せしており、購入後にすぐに価格が下がると一般に言われている。新築物件は、中古物件と比較して修繕費は低く抑えられるが、それを加味してしっかりと価格の比較をしたいところだ。

融資条件 金利上昇時のリスクをシミュレーション

最近のマイナス金利により、金融機関の不動産投資への貸出が増えているのは事実だ。しかし購入時にしっかりと頭金を入れず、借入金に頼ってしまうと、後々の返済に響いてくることになる。例えば、変動金利で借りた場合、その金利が上昇した場合、借入金額がどの程度増えるのかしっかりとシミュレーションしておく必要がある。

よくあるケースは、販売業者の提携先金融機関が貸し出す場合だが、この場合、物件からの家賃収入でなく、借入人の属性で融資の可否を判定する。すなわち安定した給与収入などがあれば、それを担保に融資をしてくれるのだ。サラリーマンが融資を受けやすい理由がここにある。しかし、将来金利が上昇し、家賃収入で賄えなくなった場合、給与収入から持ち出すことになるのだ。これでは何のための投資なのか、わからなくなってくる。

以上、ここに挙げた不動産リスクの失敗例は主なものだけであり、これ以外にも、前もって対処方法を考える必要があるリスクは多い。投資とリスクは隣り合わせであることをしっかりと認識し、しっかりとリスクヘッジをしながら果敢に果実をとっていきたいものである。

文・中村伸一(マネーデザイン代表取締役社長)/ZUU online

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