髪の毛は排水口を詰まらせてしまう恐れがあるため、お風呂掃除の際には髪の毛を溶かしてして処理しましょう。水酸化ナトリウムなどが含まれたアルカリ性の洗剤には、タンパク質を溶かす性質があります。そのため、アルカリ性洗剤はタンパク質からできている髪の毛を溶かす効果が高いです。

溶かして処理すると言っても、髪の毛ヘドロなど手で取り除くことが難しい場合に限ります。手で掴める髪の毛まで排水口に流し込んでしまうと、たとえ定期的に掃除をしていても、詰まりを引き起こす可能性が高くなってしまいます。

排水口に溜まった髪の毛は詰まりや臭いの原因!?

髪の毛が排水管に流れてしまうと、排水管の中で石鹸カスや皮脂汚れ、水垢などが絡まった状態で蓄積されていきます。蓄積され続けると、排水口が詰まって水が流れなくなったり、逆流してきてしまったりする恐れがあります。また、水の逆流や雑菌が繁殖することで嫌な臭いが発生する場合も。

詰まりや臭いを防ぐためには、お風呂掃除の際には意識して髪の毛を除去する必要があります。

しかし、排水口の蓋やお風呂場の髪の毛を取り除くことはできても、排水口の内部のお掃除は難しいですよね。そんな時は、アルカリ性洗剤の出番です!

排水口の詰まり予防にアルカリ性洗剤を使おう

お風呂掃除で排水口の髪の毛を溶かす方法とは?
(画像=Kajilyより引用)

排水口が詰まってしまった、もしくは嫌な臭いがする時は、排水口内部の髪の毛を溶かして除去しましょう!髪の毛を溶かすことは、排水口詰まりや嫌な臭いの発生を予防することにもなります。

トイレやお風呂用など水回りの掃除に使用する洗剤には、水酸化ナトリウムを含むアルカリ性のものがあります。水酸化ナトリウムは、髪の毛などのタンパク質を溶かすことができるので、お風呂掃除の強い味方!排水口の蓋に付着した髪の毛など手で取り除いた後、アルカリ性洗剤を排水口に流し込むだけで、詰まりを解消・予防することが可能です。

しかし、アルカリ性の液性が強ければ強いほどその効果は強力で、人体への影響も大きいです。使用の際は、ゴム手袋やマスクを装着し、できるだけ体に触れないようにしましょう。

お風呂掃除で排水口の髪の毛を溶かす手順をご紹介!

詰まりや悪臭の原因となる髪の毛や髪の毛ヘドロを溶かす手順をお届けします。この手順で定期的にお掃除して排水口をきれいに保ちましょう!

使用するもの

・アルカリ性洗剤

・ゴム手袋やビニール手袋

・マスク

・ビニール袋

・歯ブラシや掃除用ブラシ

手順1. 排水口のフタを外します

手袋とマスクを装着します。アルカリ性洗剤は塩素系洗剤と混ざると有毒ガスが発生する危険がありますので、塩素系洗剤を近くに置かないように注意してください。

浴室全体にシャワーをかけ、ゴミを全て排水口に流します。排水口のフタを取り、付いている髪の毛などのゴミを取り除きます。取り除いたゴミはまとめてビニール袋に入れましょう。

手順2. ゴミ受けなど外せるパーツを全て外します

次に、ゴミ受けのゴミを取り除きます。取れる範囲で構いませんが、絡まった髪の毛なども極力手で取り除いておきましょう。ゴミ受けやその他外すことが可能なパーツは取り外し、ゴミを取っておきます。

手順3. アルカリ性洗剤を各パーツ、排水口にかけて時間をおきます

フタやゴミ受けなどの部品と、排水口にアルカリ性洗剤をまんべんなくかけます。各パーツの裏面にも忘れずに洗剤をかけましょう。
その後、20~30分放置します。この間に髪の毛や髪の毛ヘドロを溶かしてくれます。

手順4. 汚れがひどい場合、歯ブラシなどでこすって落とします

髪の毛や髪の毛ヘドロが多く付着している場合は、放置した後、歯ブラシや掃除用ブラシでこすって落としましょう。特に排水部分は重点的に汚れを落としてください。

手順5. シャワーで洗剤を落とし、元に戻します

シャワーで洗剤を洗い流します。アルカリ性洗剤の効果で、手では取り除けなかった奥の髪の毛や髪の毛ヘドロが溶けているため、あとは水で洗い流すだけ! 洗剤が残らないよう、丁寧にすすぎましょう。その後、パーツを元に戻します。