相手の喜ぶ顔を思い浮かべながらプレゼントを選ぶのは楽しい反面、なかなか決まらないなんてことがあるかもしれません。とくに、食器を贈るときには、無難に有名ブランドのアイテムを選んでしまう場合もあるようです。
そこで本記事では、プレゼント選びの参考になるよう、人気の国産食器ブランド「NARUMI(ナルミ)」の特徴と人気の食器シリーズについてまとめてみました。
NARUMI(ナルミ)の特徴について
NARUMI(ナルミ)は、愛知県の名古屋に本社を構える国産食器ブランドです。ホテルやレストランで使用されているほかにも、映画やテレビのために食器を提供していることで知られています。ここでは、NARUMI(ナルミ)の歴史と特徴についてご紹介します。
NARUMI(ナルミ)の人気の秘密は?
NARUMI(ナルミ)は、1938年に名古屋製陶株式会社として、古くから焼きものの産地として栄えた名古屋の鳴海に誕生しました。ドイツ式の工場で、陶磁器の製造がはじまりましたが、第二次世界大戦中に工場は航空機部品を作る場所に取って代わられます。そうして戦後間もなく、わずかに残った陶磁器製造の設備と技術者たちの手で、NARUMI(ナルミ)として新たなスタートを切ることになりました。
いまでは結婚祝いをはじめ、内祝いやお返しのプレゼントに選ばれるほど人気の国産食器ブランドに成長したNARUMI(ナルミ)。その人気の秘密は、温かみを感じさせるボーンチャイナにあります。なめらかで美しい質感と、どんな料理も映える上品な乳白色をしたNARUMI(ナルミ)の食器は、贈り物としてどんな人にも喜んでもらえるのではないでしょうか。
ボーンチャイナと磁器の違いは?
ボーンチャイナと磁器はよく似ていますが、じつは似て非なるものです。一見して見分けることが難しいものの、色合いや強度、透光性において違いを見てとることができます。日本では江戸時代初期に作られはじめた磁器は、1200℃以上(1300~1450℃ほど)の高温で焼成されるのが特徴です。土ではなく石の粉が原料になっているのでガラス質で強度があり、吸水性のない白色の素地をした焼きもののことを磁器といいます。
ボーンチャイナはイギリスで、白陶土とも呼ばれる粘土・カオリンの代わりにボーンアッシュ(牛の骨灰)を混ぜて作られたのがはじまりです。焼成中に不純物が取り除かれるので、もともとは青黒い色味だったのが、焼成後には温かみのある白乳色になります。一般的に磁器よりも強度があり、透光性も磁器より高いのが大きな特徴です。
ボーンチャイナは、ふつうの磁器に比べると製造コストが高く、製造するに際して高度な技術を必要とするため、日本では量産化が難しいとされていました。ところが、1965年にNARUMI(ナルミ)は、「最高級の磁器」と名高いボーンチャイナの量産化に見事成功します。それ以降、日本でボーンチャイナを製造する食器ブランドとして第一線で活躍してきました。
NARUMI(ナルミ)の人気シリーズ5選
美しくて丈夫なNARUMI(ナルミ)のボーンチャイナの人気シリーズをご紹介します。
気品溢れる「ミラノ」
来客用の食器をお探しの方におすすめなのが、NARUMI(ナルミ)の「ミラノ」シリーズです。淡いブルーバイオレットカラーの梅の花と金彩が施されたカップは、優雅な午後のティータイムに活躍してくれること間違いなし。
1972年に発売されたこちらのシリーズは、高級磁器の名にふさわしい気品溢れるデザインが人気のロングセラーアイテムです。
日常使いに最適な「デイプラス(Day +)」
毎日、気兼ねなく使える食器をお探しならNARUMI(ナルミ)の「デイプラス(Day +)」の食器シリーズがおすすめです。電子レンジやオーブン、食洗器対応の食器シリーズですから、日常使いに最適。
両手にすっぽりと収まる少し大きめサイズのマグカップやプレート、ボウルやスープカップは、使いやすさを第一に考えて作られた器たちです。とくに持ちやすいデザインのマグカップは大きくて軽く、飲み口も柔らかなので、コーヒーが大好きな人へのプレゼントに最適なのではないでしょうか。
青い小花が可愛らしい「シャンソネット」
縁を波打つレリーフに青い小花が散らされた「シャンソネット」は、クラシカルな雰囲気の可愛らしい食器シリーズです。主張し過ぎないモチーフですが、テーブルコーディネートのメイン食器となるにふさわしい上品さと気品があります。
ただし、食洗器と電子レンジには対応していないので、ケアと取り扱いには注意したいですね。