スラっと長くて綺麗な脚は誰もが憧れるもの。しかし実際には、いろいろ努力はしているけどなかなか太ももが痩せず綺麗な脚にならない、という悩みを持った方は多いと思います。そこで今回は、スポーツ科学を専門とする筆者が、太ももがなかなか痩せない理由や、どうしたらスラっと綺麗な脚を手に入れられるのかを紹介します。

太ももだけ痩せない人は多い

ダイエットをしても太ももだけは何故か痩せない。そんな悩みをよく耳にします。こんな経験がある方も多いはずです。

  • 上半身は細いのに、元々下半身だけどっしりしている
  • 体重は3キロ減ったけど、太ももは太いまま
  • トレーニングをして、お腹は凹んだけど脚が太いのが悩み 一般的に、下半身は太りやすく、痩せにくい部分だと言えるでしょう。しかし諦める必要はありません。実は、根本的なことを見直せば、太ももだけ痩せない!という悩みから脱出することができます。

    太ももの理想の太さ・平均の太さは?

理想の太ももの太さは、「身長×0.3」で求められるという計算式があります。この計算によると、身長160㎝だと太ももは48㎝が理想となりますが、それだと少し細すぎる印象ですね。実際には、プラス3~5センチあった方が健康的で今の時代にあった太ももの太さになるのではないでしょうか。日本人の平均的な太ももの太さは、50~55cm程度のようです。

このサイズは太もも痩せの目標にはしない方が良いでしょう。計測方法や太ももの場所によっても誤差がありますし、実際に美脚な方々はそんな数字は気にしていないからです。大事なのは見た目ですよね。見た目が細くなった、美脚になったと思えれば、太もも痩せは成功です。

太ももだけが痩せない原因

ダイエットをしても太ももが痩せにくいのにはいくつかの理由が考えられます。当てはまることがないかチェックしてみてください。

1、間違った立ち方をしている

太ももにお肉がつきやすかったり、なかなかお肉が減らかったりという理由として、間違った立ち方をしていることが考えられます。間違った立ち方をしていると太ももの筋肉があまり使われず、太ももにお肉を溜め込んでしまう原因になります。

2、太ももが冷えている

太ももや骨盤周りが冷え、血液やリンパの流れが悪くなっているとセルライトがでくやすくなってしまいます。デコボコとしたセルライトがあると見た目が悪くなるだけでなく、血液やリンパの流れがさらに悪化。老廃物を排出してくれるリンパの流れが滞ってしまうことで、どんどん巡りが悪く、脂肪が増えやすい状態になってしまうんです。

ダイエットをしても太ももが痩せないという方は、太ももを触ってみて。きっと冷えていることでしょう。

3、太ももがむくんでいる

下半身太りに悩む女性の多くが、むくみを抱えています。むくみは、さまざまな要因により血管外の液体が増えてしまい、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まった状態のこと。自分では気づいていない方も多いですが、むくみよって太ももが太くなっている人は非常に多いのです。マッサージなどで一気に太ももが細くなるのは、むくみを一時的に解消することができるからです。

4、太ももの筋肉が硬くなっている

立ち仕事を行っている方だと、ずっと太ももに力が入った状態なので、太ももの筋肉が硬くなってしまいます。その状態が続くと太ももにお肉がつきやすくなってきます。太もも痩せをしたいなら、筋肉の張りにも注意してみてください。

5、骨盤がズレている

骨盤の向きがズレているということも、太ももにお肉がつきやすい原因として挙げられます。女性に多いのですが、反り腰の方は、骨盤が前側に傾いてしまっています。その状態が長く続くと、太ももの外側が張り出し、太ももの前側にお肉がつきやすくなります。

骨盤は地面と垂直にまっすぐ立っているという状態が理想的です。自分で骨盤を触ってみたり鏡を見たりしてまっすぐになっているかチェックしてあげましょう。