スペインや長崎ゆかりの美術品を展示する「長崎県美術館」や、洋風建築の建物も素敵な専門美術館「祈りの丘絵本美術館」など、長崎で人気のおすすめ美術館をご紹介します。
1.長崎県美術館
「長崎水辺の森公園」に佇む美術館。現代のスペイン美術や長崎ゆかりの美術品を展示しており、ミュージアムショップではスペイン国立プラド美術館グッズや、波佐見焼のオリジナル食器などを揃えています。このほか、女神大橋や稲佐山、長崎港が一望できる屋上庭園も見どころ。20時までオープンしているので、ライトアップされた美術館とあわせて夜景も楽しむことができます。
2.祈りの丘絵本美術館
国宝・大浦天主堂やグラバー園がならぶ長崎市南山手の丘にある美術館。建物は、イギリスで近代絵本の文化が芽生えた19世紀ごろ、日本で独自に進化していた洋風建築を再現した、洋館に瓦ぶきの作りです。絵本は「文学と絵画の両輪で成り立つ芸術である」という観点のもと、ロングセラーとなっている名作絵本や絵本原画を展示。また、絵本にちなんださまざまな企画展も開催されています。
3.雲仙ビードロ美術館
日本においての「ガラス発祥の地」である長崎。こちらの美術館では、そんな長崎で江戸期に作られていた吹きガラス「ビードロ」や19世紀のボヘミアンガラスなど、アンティークガラスのコレクションを鑑賞できます。ガラスのほかにも、古伊万里、平戸焼などの陶磁器や、漆器、絵画などの展示も充実。
館内にはガラス工作体験もあり、ガラスを溶かしてデザインするストラップ作りや、好みのとんぼ玉を組み合わせるアクセサリー作りなど、各種手作り体験も可能です。
4.長崎南山手美術館
南蛮・唐・紅毛文化の影響を色濃く受け、独特の文化が花開いた長崎ならではの美術品や工芸品を鑑賞できる美術館。黄檗宗の僧侶である隠元や、来舶した儒学者・朱舜水などの書、沈南蘋、熊斐などの南蘋(なんぴん)派の絵画のほか、古地図、陶磁器、べっ甲、長崎刺繍などの工芸品もコレクションしており、その収蔵品の中から企画展を行なっています。館長の解説を聞きながら、楽しく鑑賞できます。