ゆかたの生地で有名な有松絞り。これは名古屋の有松地区の伝統工芸です。その有松地区が、令和最初の日本遺産に認定されました。有松には昔ながらのつくりをした建物が軒を連ね、江戸時代の宿場町の風情を感じることができます。旧東海道沿いに位置するため、弥次さん喜多さんも旅の途中で通過したといわれています。

有松とは

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(画像=mayuko、トリップノートより引用)

有松は名古屋市内にある江戸時代の面影を感じることのできる街です。江戸と京都を結んだ旧東海道沿いの集落で、絞り染めの産地として栄えました。今でも卯建(うだつ)を設けた瓦の屋根、塗籠造(ぬりごめづくり)、虫籠窓(むしこまど)といった特徴を持つ伝統的な建築物と町人が住んでいた町屋が立ち並び、有松の町並を形成しています。

この町並みは、国が選定する「重要伝統的建造物群保存地区」にも選ばれています。

伝統工芸品の有松絞り

有松絞りの特徴は、生地を何カ所も糸で縛りその数や大きさで模様をつけたり生地に凹凸を出すところにあります。伝統工芸として今も受け継がれています。

絞り染めは〝粋〟なものとして江戸時代の旅人に人気がありました。故郷へのお土産にと、絞りの手拭や浴衣などを買っていき、東海道一の名産品となりました。北斎や広重の浮世絵の中にも描かれています。

レトロな町並は散策が楽しい

江戸時代のような長屋が軒を連ねる街並みは、名古屋市街並み保存地区にも指定されています。有松絞りの暖簾を掲げているお家もあります。

家の家との間に建てられた、火事の延焼を防ぐ防火壁の役割を果たしていた「うだつ」も間近で見ることができます。うだつは次第に、お屋敷の裕福さを示す装飾品の意味合いが強くなったといわれています。お屋敷ごとに異なる形や家紋などを比べながら歩くのも良いかもしれません。

白漆喰が特徴的な土蔵も各所に建っています。昔の商人たちの生活に思いを馳せながらの散策は一味違ったものになるのではないでしょうか。

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(画像=mayuko、トリップノートより引用)
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(画像=mayuko、トリップノートより引用)