添加物と砂糖がたっぷり入った缶コーヒー
缶コーヒーがわたしたちにもたらす影響は、血糖値の急上昇やカフェインの過剰摂取だけではありません。缶コーヒーに含まれる、添加物と人工甘味料が招く問題についても考えてみましょう。
乳化剤が腸内の粘膜に炎症を起こす危険も
缶コーヒーの成分表を確認したときに、カゼインNaの名前を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。カゼインとは、牛乳などに含まれるたんぱく質の一種です。液体に溶けにくいカゼインをナトリウムと結合させたものがカゼインNaで、乳化剤として使用されています。
乳化剤には混じり合わない成分をどちらか一方に分散し、均一にして混合する働きがあります。乳化剤とひとくちにいってもいくつか種類がありますが、カゼインNaは体内に入ると腸内の粘膜に炎症を起こすといわれています。
注意したい砂糖の量と人工甘味料について
缶コーヒーにはたくさんの砂糖が使用されています。一般的な缶コーヒーで角砂糖約3個ほどですが、種類によっては角砂糖10個以上もの量の砂糖が使われているのだとか。角砂糖1個当たり3gだとすると、缶コーヒーを飲むことで約10g~30g以上の砂糖を摂取することになります。WHOは砂糖の摂取は1日25gほどが望ましいとしていますから、缶コーヒーを飲むと砂糖の摂り過ぎになる場合もあるでしょう。
また、人工甘味料として、アセスルファムKやスクラロースが使われていることもあります。アセスルファムKは天然素材からではなく、化学物質を使って作られた甘味料です。一方、スクラロースは砂糖に塩素原子を結合させて作られてた甘味料のことです。
アセスルファムKは砂糖の約200倍、スクラロースは砂糖の約600倍の甘さがあり、少量でもしっかり甘さを加えることができます。人工甘味料による健康被害に関してはいろいろな見解がありますが、ほかの添加物と混ざったときの安全性はいまのところ不明です。
毎日飲むなら成分表を事前にチェックしよう
コーヒーは体に良い影響を与えることもありますが、添加物や砂糖がたっぷり入った缶コーヒーにドリップしたてのコーヒーと同じ効果を期待しないほうが良いかもしれません。たまに飲む程度であれば問題はないでしょう。しかし、もしも缶コーヒーを習慣的に飲んでいるのなら成分表を確認し、できる限り体に優しい缶コーヒーを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
提供・Cafend
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