お風呂掃除の大敵といえば、やはり水垢です。この水垢は簡単にはキレイに洗浄することができないため、かなり困ってしまうものですが、実はクエン酸が水垢には効果的といわれています。
メラミンスポンジを使用するのもよいのですが、水垢はどうしても落ちないということもあるでしょう。このようにどれだけこすっても落ちなかった水垢でも、クエン酸でキレイに除去することが期待できます。

クエン酸は柑橘類に含まれる天然の酸

クエン酸というのは、酸っぱいものなのか、酸性なのかアルカリ性なのか、その正体についてよく知らない人も多いことでしょう。身近なものであるにも関わらず、そのものについてよく知らないというのも珍しくありません。

クエン酸というのは「柑橘系の酸」という意味を指しています。このクエン酸は、レモンやグレープフルーツといった柑橘系のフルーツに豊富に含まれているのです。
また、お酢や梅干しといった酸っぱいものにもクエン酸は含まれているのでとても身近なものです。

酸っぱい味のもととなっているクエン酸ですが、食べ物に含まれているくらいですので体に害はないといえます。クエン酸の持つ酸の力が、汚れをとても効率よく落としてくれます。

クエン酸の効果は掃除だけでなく、おにぎりに梅干しを入れると腐りにくくなることからもわかるように、抗菌効果、消臭効果を期待することができます。おにぎりに梅干しを入れるようになったのも、夏の暑い時期でも長い時間を傷まず食べることができるようにと考えられたからです。

つまり、掃除に使用することによって、掃除効果だけではなく、その後に汚れが付着したり、雑菌の増殖を抑えたりといった効果を期待することができるのです。

クエン酸は水垢の多いお風呂の汚れに効果的

お風呂掃除の水垢はクエン酸でしっかりと落とせるの?
(画像=Kajilyより引用)

掃除に役立つクエン酸ですが、このクエン酸はお風呂や洗面所、台所など水を多く使用する場所において特に高い効果を期待することができます。

クエン酸は無臭でありながら水に溶けやすいという性質がありますが、この溶けたクエン酸によってアルカリ性のニオイを分解することができます。ニオイがこびりついている排水溝などにクエン酸の含まれているレモン水などをかけておくことで、ニオイを大幅に軽減してくれます。レモンなどの柑橘類のニオイがすると同時に、消臭効果を期待することができます。

また、お風呂場や浴室には独特のかび臭さがあります。このようなかびのニオイに対してもクエン酸が効果的です。
湿気の多い浴室というのは、ただ汚れを除去すればよいというものではなく、カビの温床になってしまうものです。さらにお湯を使用するため室温も高くなってしまい、ばい菌が増殖するうえでとても理想的な環境なのです。
抗菌効果のあるクエン酸によって、お風呂場に無数に存在している菌の増殖を抑えることができます。

さらに、殺菌をすると同時に、カルキや水垢を効率よく分解することができますので、水垢も同時に除去できればお風呂場もピカピカになるので魅力的です。