伝統的な観光地をいくつも有する京都ですが、中でも人気の高い「清水寺」。寺の歴史的価値の継承のため、平成の大改修と呼ばれる、大規模な改修工事が行われていました。2017年から改修が始まり、覆いに隠されてしまっていた、清水の舞台ですが、2020年3月に覆いが外され、美しい茅葺き屋根がお目見えとなりました。改めて訪れたい、清水寺の魅力をご紹介します。

清水寺とは?

【京都】大人気清水寺!平成の大改修を終えた優美な風景をご紹介
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

清水寺は、京都市東山区にある、北法相宗大本山のお寺です。京都の中でも、大変人気の高い観光地の一つです。1200年もの長い歴史があり、1994年には、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつに認定されました。「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名な清水の舞台や、世相を表す「漢字」が発表されるお寺としても有名です。

平成の大改修

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(画像=PIXTA トリップノートより引用)

京都は、その長い歴史の中で、何度も火災に見舞われてきました。清水寺も消失し、寛永6年(1629年)に再建されたものです。この歴史的文化財を後世に残すため、2008年から、「平成の大改修」と呼ばれる、大規模な改修工事が行われてきました。総額40億円をかけ、8つの重要文化財と国宝の本堂を改修する一大プロジェクトです。

2017年からは本堂の改修が始まり、50年ぶりと言われる、茅葺き屋根の掛け替え工事も行われていました。2020年2月には屋根の工事は完了し、久しぶりに清水の舞台がお目見えしています。

清水寺の見所1:目隠し門「仁王門」(重要文化財)

【京都】大人気清水寺!平成の大改修を終えた優美な風景をご紹介
(画像=SF_logbook トリップノートより引用)

清水寺への参道を登っていくと、まず目に入ってくるのがこちらの「仁王門」です。

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(画像=SF_logbook トリップノートより引用)

別名「目隠し門」と呼ばれています。清水寺は高台にあり、京都の街を見下ろすことができます。当時天皇がお住まいだった京都御所を見下ろすことがないように、周囲の一望を防ぐ為に建設されました。応仁の乱で消失してしまいましたが、室町時代に再建されました。2003年に解体修理工事がされ、鮮やかな朱色が美しく蘇りました。

清水寺の見所2:清水寺の守護獣「狛犬」

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(画像=PIXTA トリップノートより引用)
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寺院や神社でよく見かける狛犬は、災いからの守護獣です。通常は、右側が「阿行」、左側が「吽行」の口をしており、物事の始まりと終わりを表わしているのが特徴です。しかし、清水寺の狛犬は、どちらも「阿行」の形をしています。これには諸説あります。お釈迦様の教えを、大声で伝える為とも、坂を登ってくる参拝客を笑顔にするためとも言われています。

清水寺の見所3:「西門」と「三重塔」

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(画像=PIXTA トリップノートより引用)

清水寺のシンボルの一つが西門です。高さ31mで、三重塔の中では国内最大級です。

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(画像=PIXTA トリップノートより引用)

屋根瓦の4箇所のうち、3箇所は鬼瓦ですが、東南側だけは龍の瓦となっています。龍は、古くから水の神とされ、魔除けの象徴となっています。

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(画像=PIXTA トリップノートより引用)

西門は、三重塔の前にある門です。この門は、極楽浄土への入り口とも言われています。門の内側からみる景色はまるで絵画のように美しく、特に夕日の沈む頃は、まさに極楽浄土を思わせるような景色が広がります。