不動産投資のもうひとつの収入
不動産の収入は家賃だけではない
不動産投資の収入といえば、月々の家賃が想像しやすいでしょう。
しかし、不動産を売ったときの収入も忘れられません。
家賃収入は、物件を貸すときに得られるものですが、物件自体は手元に残ります。
そのため、売るときにも収入を得ることができるのです。
不動産の価格が上がることも
また、土地は不動産の中でも劣化がしにくいことから、時間が経っても価値を保ち続ける資産です。
そのような中で、近年の傾向として「土地」の価格は、都心を中心にじわじわと上がってきています。
国土交通省のデータでは、東京23区の土地の坪単価は、2013年を底値に、上昇を続けています。
収支は全体で見ることが大切
「建物」に関しては、実体のある資産であるため、時間の経過とともに価値が下がります。
新築物件の場合、売り出されたときに、不動産会社の広告料や利益が価格に上乗せされているため、買った瞬間にその分の価値が下がるといわれています。
しかし、建物自体の価値は、初めの15年間は毎年2%、その後は毎年3%のペースで価値が下がるとも試算されています。
土地に関しても、過去の不動産バブルのように、急激な価格の低下が起こる可能性も否定できません。
そのため、不動産投資の収支では、物件の値上がりをいたずらに期待するのではなく、毎月の家賃の収入とあわせて、全体の収支を計算することが重要です。
弦本 卓也(つるもと・たくや)
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して現在まで、スーモのメディアづくりや、組織づくりに従事。また、リクルートグループ内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ、部長を務める。現在は家賃年収1,400万円を達成しながら、満室経営を続けている。お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて、現在は株式会社を2社経営。投資家として若手実業家の支援なども手がける。
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