新しい建築資材の実用性は?

コーヒー豆の殻から誕生した建築資材は軽量かつ丈夫で、小さなボートやヘリコプター、さらにはロバの背中に積み込んで輸送することが可能です。組み立てるときにも釘やネジを必要とせず、最小限の工具で鉄骨フレームに取り付けることができます。

コロンビアではこのコーヒー廃棄物を再利用した新しい建築資材を用いて、これまでに2.500軒のプレハブ住宅が建てられました。建設会社によると、コーヒー豆の殻でできたボードを大量生産することでコストを抑えているため、1軒当たりわずか4,500ドル(日本円で約49万円)で住宅を建てられるといいます。

コーヒーの廃棄物からできた建築資材の有用性は、すでに実証されているようです。2020年11月にハリケーンの被害に遭ったコロンビアのプロピデンシア島では、1,000以上もの家屋が倒壊しました。早急に仮設住宅を提供する必要があったため、コロンビア政府は「Woodpecker」に支援を要請します。通常、建設には1週間ほど時間がかかりますが、陸軍の援助があったおかげか仮設住宅は5日間で完成しました。

現在、コーヒー豆の殻からできた建築資材は、被災地の大規模な再建支援のため、さらなる政府の承認を得ようとしています。このように、コーヒーの廃棄物を再利用して作られた建築資材は、今後コロンビアの宅不足問題の優れた解決策のひとつになっていくのではないでしょうか。

おわりに

コーヒーの廃棄物の最新再利用法! コーヒー豆の殻で作られた住宅をご紹介【コロンビア発】
(画像=Cafendより引用)

コーヒーの消費量が増えるほど、コーヒーの廃棄物の量も増えます。コーヒーを淹れて飲むときに、どれだけの廃棄物が生まれるかなどあまり考えることはないかもしれません。しかし、コーヒーの消費量が増加傾向にあるいま、地球環境を守るためにもコーヒーの廃棄物を再利用する方法を見つけていかなければならないでしょう。


提供・Cafend

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