投資を始めようと思ったら、最低限の基礎用語は知っておきたいもの。基礎用語がわからないと投資商品の特徴や仕組みを調べようとしても、すんなりと理解できません。この記事ではこれから投資を始めようという人向けに、知っておきたい基礎用語を解説します。

投資の仕組み

投資にはさまざまな手法がありますが、一般的な方法の1つとしては、株式や債券、投資信託などの「金融商品」を保有・運用し、資産を膨らませていく方法が挙げられます。

こうした投資は元金割れのリスクもありますが、一般的には貯蓄するよりも利回りが高いとされ、老後の備えなどに向けて中長期的な目線で取り組むのに向いています。

また、投資の最大のメリットともいえる「複利効果」のことを考えれば、投資は若いうちから始めておきたいものです。

*「複利効果」とは、投資で得られた利益を再投資することによって、投資期間が長くなるほどリターンが大きくなっていくことを指します。

投資を始める前に知っておきたい基礎用語10選

投資について勉強するときや、実際に投資を始めるにあたって理解しておきたい基礎用語をチェックしていきましょう。

銘柄

銘柄とは“取引する対象の呼称”といった意味で、株式投資の場合は企業名、投資信託の場合はファンド名のことを指します。例えば、株式銘柄としては「トヨタ自動車」や「ソフトバンクグループ」などがあり、それぞれに4桁の「銘柄コード」が与えられています。

損切り

損切りとは、損をしている状態でありながらも損失をそれ以上拡大させないため、金融商品を売ってしまう行為のことを指します。「ロスカット」とも呼ばれます。損切りの反対語は「利確」または「利食い」で、利益が出ている状態で金融商品を売却し、利益を確定させる行為を指します。

配当

配当とは、株式を発行した企業の利益の一部を持ち株数に応じて株主に分配すること、もしくは分配される利益そのもののことを指します。利益が出ていても配当が株主に支払われないケースもありますが、配当は株式投資における利益の1つに数えられます。

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金の運用を投資のプロに任せ、その運用益を投資家に分配する商品です。「投信」と略すこともあります。初心者に向いている金融商品であるといえますが、運用を任せるタイプの金融商品であるため、運用管理費用や売買委託手数料などの手数料がかかります。

リスク

リスクは、(投資の世界においては)結果が不確実であること、つまりリターンの変動幅を意味します。例えば「ハイリスク・ハイリターン」とは変動幅が大きいことを指すので、結果が悪い場合に損失が大きく、良い場合には得られるリターンも大きいということです。