生後1~3ヶ月ごろの赤ちゃんが、「あー」や「うー」など泣き声でない不思議な声を発している時がありませんか? この声はハトの鳴き声「クー」に似ていることから「クーイング」と呼ばれています。クーイングとはどんな意味があるのか、見られる時期、上手な対応の仕方などについて詳しく解説します。

赤ちゃんのクーイングとは? 意味はあるの?

『はいチーズ!clip』より引用
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

生後間もない赤ちゃんは、無意識に生理的要因で泣いたり笑ったりとさまざまな表情を見せます。しばらくすると、今度は「あー」「うー」「くー」と母音1音を発するようになるのですが、これを「クーイング」といいます。クーイングは英語の「coo(クー)」がルーツで、ハトがクークー鳴く声や優しく語りかける(ささやく)などの意味があります。クーイングは赤ちゃんの口や喉が発達することで一緒に声も出るのですが、口や唇をまだ上手に使えないため言葉に意味はありません。

クーイングはご機嫌がいいサイン

赤ちゃんのクーイングは機嫌がいい証拠! クーイングは、赤ちゃん自らの意思を伝えようとするのではなく、音を出すことを楽しんでいる状態です。赤ちゃんが心地良い時やくつろいでいる時などによく見られます。クーイングは別名「プレジャーサイン」とも呼ばれており、パパママがクーイングに答えてあげると赤ちゃんが反応して繰り返す子もいます。

クーイングと喃語は違うの?

『はいチーズ!clip』より引用
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

クーイング

意味
無意識
声の出し方
喉から
話す言葉
1つの音
あー、うー、くーなど
表情
無表情

喃語

意味
言葉習得の前段階
声の出し方
唇や舌を使
話す言葉
2つ以上のつながった音
あう、んま、だだなど
表情
表情豊か

クーイングと喃語は同じように見えますが、大きな違いがあります。クーイングは唇や舌を使わず1つの音を発するため、「だだだ」や「ぶぶぶ」といった濁音を話せません。喃語も始めは「なむ」「まあ」など2つのつながった静音のみですが、少しずつ唇や舌を使って濁音が話せるようになります。

クーイングはいつからいつまで見られる?

『はいチーズ!clip』より引用
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

赤ちゃんの発達には個人差があるのでクーイングも一概にいつから始まるとはいえません! まったくしない子もいれば、生後1~2か月から始める赤ちゃんとさまざまです。クーイングのピークは生後3か月ごろといわれ、生後4~5ヶ月くらいになると母音以外の音を発する様子が見られます。初めて赤ちゃんが発する「あー」や「うー」という言葉に、パパママも笑みが溢れることでしょう。クーイングを聞けるのはほんのわずかな期間なので、パパママはこの時期だけの言葉のやりとりをたっぷり楽しんでください。