ボーナスは働く大人の楽しみの一つです。一生懸命働いたご褒美として心待ちにしている人も多いのではないでしょうか?一般的には毎年夏と冬にボーナスが支給されますが入社1年目の新人の場合は、2年目以降と少し事情が異なるようです。「ボーナスは入社後いつからもらえるの?」「1年目のボーナスの相場は?」「業界によって平均金額は異なるの?」など会社の先輩や上司に聞きたいけどなかなか聞きづらいことをリサーチしてみました!

社会人1年目はボーナスをもらえる?平均額は?

入社すると毎月の給料とは別に「特別賞与=ボーナス」が支給されます。就業規則や契約内容によっては「ボーナスをもらえない会社」「会社の業績に応じて支払われる」などさまざまです。会社ごとに事情が異なるので、自社のボーナス規程についてよく調べておきましょう。

産労総合研究所が2019年に発表した調査結果によると約88.1%の企業が入社1年目の社員に対して夏季のボーナスを支給しています。つまり多くの会社では1年目の6~7月にボーナスがもらえるということです。

同調査によると、賞与の平均額は大学卒で8万7,636円、高校卒は6万9,064円でした。給与の1ヵ月分にも満たない金額ですが、入社してすぐにボーナスがもらえるのはうれしいですね。ボーナスの金額は毎月の給与と同様に社会保険料や所得税を差し引いた金額が適用され住民税は天引きされません。

会社によって異なりますが基本的に査定期間や人事考課などでボーナスの金額は変わります。

ボーナスの平均値は会社の規模や業種ごとに差がある

ボーナスといっても会社の規模や業種によって平均値に差があります。一般的に企業規模が大きくなるほど毎月の給与に対する支給額が大きくなり、ボーナスの平均値も高くなる傾向です。

厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査 令和元年9月分結果速報等」によると、30人未満の小規模企業の2019年度における夏季賞与が支給された企業の割合は64.2%でした。つまり35.8%の企業は「ボーナスの支給がない」ということになります。

これに対し30人以上の企業の場合は、90%以上の企業で支給されています。こうしたデータから判断すると、小規模企業の場合はボーナスが支給されないことは珍しくないと言えるでしょう。

業種別の平均値を見てみると電気・ガス業や情報通信業などは他業種よりも平均額が高く、飲食業や生活関連サービス業、福祉業などは低い傾向です。

これは業種ごとに収益に差があるからと言えるでしょう。その他にも最終学歴によってボーナスの金額に差が出る場合もあります。なぜならボーナスの計算の基準となるのは基本給で学歴が高いほうが基本給としては高くなるからです。

産業総合研究所の「2019年度決定初任給調査」によると各学歴の初任給は大学院卒修士22万6,376円、大学卒20万8,826円、高校卒16万8,617円となっています。