日本の音楽ランキングで上位を占め、今、波に乗っている大人気バンド、ヒゲダンことOfficial髭男dism。活動拠点が島根県松江市と鳥取県米子市周辺だったことから山陰地方と所縁の深いバンドです。今回はそんなヒゲダンのルーツに迫る、山陰ゆかりのスポットをご紹介します。

山陰が生んだOfficial髭男dismとは?

ピアノPOPバンドOfficial髭男dism(オフィシャルひげだんディズム)は、ヴォーカル&キーボード、作詞作曲を手がける藤原聡とギターの小笹大輔、ベース&サックス楢﨑誠、そしてドラムの松浦匡希の4人で構成され、2012年に結成されました。

その後、2015年インディーズデビュー、2018年にメジャーデビューを果たし、2019年には初めて紅白歌合戦に出場しました。様々な人気ドラマや映画とのタイアップを始め、活動の幅を広げており様々な年齢の人たちに支持され、今、最も波に乗っているバンドの一つです。

メンバー4人のうち3人が山陰地方(島根県及び鳥取県)で生まれ育ち、学生時代にメンバー同士が山陰地方で出会い、バンドを結成し活動を始めたことから、山陰出身であることを公言しています。実際に、山陰地方での日常からインスピレーションを得た曲が多数輩出され、島根・鳥取両県でのエピソードを多く披露しています。

髭男ファン必見!山陰のルーツ、ヒゲダンゆかりのスポット!
(画像=aka-region 毎日刻々と違う顔を見せる宍道湖、トリップノートより引用)

今回は、そんな山陰が生んだOfficial髭男dismのバンドと所縁の深い島根・鳥取のスポットをご紹介します。ヒゲダンについてまだあまり知らない方も、すでにヒゲダンファンの方も必見です。

髭男ファン必見!山陰のルーツ、ヒゲダンゆかりのスポット!
(画像=aka-region 日本三大大社の一つ、出雲大社、トリップノートより引用)

【島根県】島根県松江市

島根大学周辺 

ヒゲダンメンバー4人のうち3人が松江市内にある島根大学に通い、軽音楽部に所属し活動しました。島根大学は、市の中心から北東に位置し、周辺が学園地区となっています。キャンパスの様子は、島根大学のYoutubeサイトにあるので、ぜひヒゲダンの曲『Sweet Tweet』とともにバーチャル・キャンパスツアーをお楽しみください。

また島根大学周辺は飲食店が多くあるということで、ヒゲダンメンバーもよく通っていたようです。ヒゲダン結成から間もなく、島根大学にほど近くのバーで打ち上げをし、テキーラを飲みつつ盛り上がっていた時に生まれた曲『55』というのもあります。

テキーラはアルコール度数が35〜55度ということから、最大アルコール度数 の「55」という数字を取った曲で、パーティーソングのようにライブなどでもひときわ盛り上がりを見せます。(※下のYoutubeの2分55秒辺りから『55』を聴くことができます)

松江城周辺 

髭男ファン必見!山陰のルーツ、ヒゲダンゆかりのスポット!
(画像=aka-region 由緒ある木造の松江城天守閣、トリップノートより引用)

城下町で有名な松江市の心臓部でありシンボル的な存在といえば、松江城です。全国で現存する12の天守のうちの一つで、国宝にも登録されています。

天守閣のある本丸エリアは営業時間が終わると門が閉められますが、それ以外のエリアは常時一般開放をしている公園となっており、市民憩いの場となっています。ヒゲダンメンバーも夜な夜な松江城に集合してバンド活動について話し合っていたといいます。

天守閣へと続くいわば正門である大手門に立つと、目と鼻の先に見えるのが島根県民会館。ここは、島根大学や地元の高校の卒業式や全校生徒が集うイベントにも使われる県内屈指のホールです。2018年11月〜2019年2月にかけて21会場で24公演行われた、ヒゲダンワンマンツアーのトリを飾ったのもこの県民会館の大ホールで、2019年〜2020年2月に全国24会場29公演で行われたツアー「Hall Travelers」でもこの会場でライブを行いました。

宍道湖周辺

ヒゲダンメンバーがオススメの松江の観光スポットとともに、地元の誇りと語ったのが宍道湖の景色です。島根県で最も高い建物である山陰合同銀行本店ビルの最上階(14階)に展望室があります。ここからは、宍道湖や松江城など360度の大パノラマを無料で楽しむことができます。

その後は、ぜひ山陰合同銀行本店から島根県立美術館に向かって宍道湖畔を散歩してみましょう。宍道湖に沈む夕日は季節や天候によって様々な表情を見せてくれるので必見です。

髭男ファン必見!山陰のルーツ、ヒゲダンゆかりのスポット!
(画像=aka-region 嫁が島に沈む宍道湖の夕日(「とるぱ」より)、トリップノートより引用)

宍道湖に浮かぶ唯一の島である嫁ヶ島を眺めながら、国道9号線沿いに湖畔をさらに歩き進めると、ヒゲダンメンバーが「実家」と豪語する活動拠点のホームであるライブハウス・AZTiC canovaが見えてきます。このライブハウスの楽屋にはヒゲダンが寄付したとされる鏡が備え付けられており、ヒゲダンが生まれ育った軌跡を知る場所となっているようです。

松江駅周辺

松江の玄関口といえば、松江駅。全国各地を結ぶ長距離路線バスやJRの電車が乗り入れており、いつも賑やかな雰囲気です。松江駅北口から宍道湖へ向かって大通りを進むと島根銀行本店ビルに辿り着きます。ヒゲダン結成の発起人ともなったヴォーカル&キーボードを担当する藤原聡さんは、島根銀行の鳥取県米子市にある支店で大学卒業後、社会人として約2年間、働いていました。

会社員時代にもたくさんの曲を積極的に生み出し、『異端なスター』という曲は、島根銀行勤務時代に米子の街を原付バイクで走っている時に思いついたメロディーと語っています。

他にも、社会人経験を通じて生まれた名曲『コーヒーとシロップ』を作り上げたといい、メジャーデビュー後もライブで歌ったり、ヒゲダンのいわば看板ともなる人気の曲となりました。