あなたは研究チームやプロジェクト名のネーミングに興味を持ったことはありますか?そこにはチームが一丸となってプロジェクトに臨むための、様々な想いや工夫が込められているんです。今回はそんなチームやプロジェクトのネーミングについてご紹介します!
研究チームやプロジェクトの名前は大事!
あなたの身の回りにあるものには全て名前がついていますよね。文房具でも洋服でも飲料水でも、どんなものにも商品名というものが付けられ販売されています。
それぞれのものに付いている名前は、もちろん誕生した時から名前を持っていたわけではなく、様々な思惑やコンセプトに基づいて誰かが名前をつけているわけです。その名前について、あなたは意味を深く考えたことがありますか?
覚えやすくてつい手に取ってしまう商品名から、なかなか覚えづらく世間にその名前がなじまないまま姿を消してしまった商品もあるでしょう。そこには一体どんな違いがあるのでしょうか。
それと同じようにそれと同じようにプロジェクトや研究チームにも名前があって、チーム一丸となって絆を深めるため、あるいはプロジェクトを幅広い層に周知するために、それはとても重要な役割を果たしています。
そこで今回は研究チームやプロジェクトにジャンルを絞って、そのネーミングの決め方や、実際に評価の高い研究チーム名やプロジェクト名を例として挙げ、解説してみましょう。
ネーミングの決め方
まずは一般的なネーミングの決め方からご紹介します。とりあえずこの5項目に気をつけて名前を決めていけば、それほど悪い名前にはならないでしょう。
ネーミングの決め方にはそれぞれの会社やチームによって様々ですが、基本的にはそのチームのメンバーや責任者が決定するパターン、メンバー全員で相談して決定するパターン、顧客や営業などチームとは別の部門によって決定するパターンの三種類に分けられるのではないでしょうか。
この中でもマネジャーや管理部門が決定するということが最も多いようです。管理部門の部長や役員、小さな会社の場合は社長など、プロジェクトに参加してない役職の高い人が独断で決定するパターンです。
それからその場の雰囲気でなんとなく決定するというパターンも少なくないようです。最初に誰かが仮で読み始めた名前がそのまま定着したり、かなり適当に決定されることもあるんだとか。
そして最近増えている方法が、メンバーからの公募という選択肢です。多数決なので最も合理的で、後々反対意見も出にくくチームが一丸となりやすいのがこの方法です。
それでは早速、実際のネーミングの決め方について、ポイントや注意点をまとめてみます。
①語呂の良さで決める
まず1つ目にご紹介するのは、語呂の良さで決めるという方法です。
特に多くの人に参加してもらいたいプロジェクトなどの場合は、そのプロジェクト名の語呂の良さはととても重要になってきます。あなたもついつい口にしてしまいたくなる商品名やプロジェクト名ってないですか?
それらもすべてその商品やプロジェクトに関わる誰かが、語呂の良さも考慮に入れてネーミングを決定しているからです。ある程度、ネーミングに使いたいキーワードが固まってきたら、理屈は一旦忘れて語呂の良さに重点を置いて、発想を転換してみてください。
ただしこの方法の注意点は、印象が軽すぎるものになってしまいがちということです。親しみやすさと個性のバランスに注意してください。
②かっこいい単語で決める
2つ目にご紹介するのは、かっこいい単語を使ってみるという方法です。
チーム名やプロジェクト名において、かっこよさはとても重要です。多少、抽象的でコンセプトから外れるようなネーミングであっても、かっこいい名前であれば印象に残りやすく、意味や内容は後からついてくるという考え方もあります。
逆にどれだけ理屈で的を得たネーミングでも、かっこ悪ければ見向きもされないかもしれません。何人かでネーミングを決める場合は、とりあえずはじめに自由に使いたいキーワードなどを皆から募っておくと良いかもしれません。
③キーワードを組み合わせて決める
三つ目にご紹介するのは、キーワードを組み合わせて決めるという方法です。
どんなことを研究しているチームなのか、プロジェクトの内容はどんなものなのか、その中身を一言で表すキーワードが必ずいくつかあるはずです。そのキーワードを片っ端から組み合わせてみて、しっくりと来るものや、そこからさらに発想を膨らませるという方法です。
キーワードが少ない場合は、類語まで範囲を広げてとにかく全てを書き出してみます。英語と日本語を組み合わせるという柔軟な発想が大切なので、まずはあまり窮屈な縛りを設けずに自由にキーワードを挙げてみることがポイントです。
あとはそのキーワードを組み合わせるだけ。ただしシンプルな方法だからこそ、皆の率直な意見を聞きながら慎重に決めるようにしましょう。それからこの方法は、既存の言葉の組み合わせなので、すでにあるチーム名やプロジェクト名と被らないように注意しなければなりません。
④読み方を逆にする
四つ目にご紹介するのは、読み方を逆さまにしてみるという方法です。
これは子供でもわかる、とても簡単な発送方法です。しかしやってみると意外な言葉が浮かび上がってきたりして、発想を膨らませるためには有効です。ネーミングの決定に行き詰まった時は一度試してみるといいでしょう。
⑤文字の一部を変える
五つ目にご紹介するのは、文字の一部を変えるという方法です。研究チーム名やプロジェクト名に使いたいキーワードをいくつかあげたら、そのキーワードを部分的に変えて使ってみるという方法です。
この方法は、上に挙げたキーワードを組み合わせて使う方法によって決めた名前が、他のチーム名やプロジェクト名と被っていることが判明した場合や、キーワードのインパクトが薄かったり発音しにくい場合に試してみるといいでしょう。
まず候補のキーワードが上がったら、そのキーワードをパズルのように並べ変える、あるいは他の文字に置き換える、削除するなどしてオリジナルの言葉を生み出します。
注意点としては、キーワードを変えすぎて最初のイメージが崩れないようにすることです。
⑥クラウドソーシングやSNSを使う
6つ目にご紹介するのは、クラウドソーシングやSNSを使って公募するという方法です。
どうしてもしっくりくる名前が思い浮かばなかったり、斬新なアイデアが浮かばず煮詰まってしまった場合は、思い切って外部に委託するというのも1つの手です。
最近ではお金をかけなくても、クラウドソーシングやSNSによってユニークなネーミングアイデアを募集することができます。こういったインターネット上のサービスを使う利点は、その工房自体がプロジェクトの宣伝にもなるという点です。
クラウドソーシングやSNSを上手に使って、チームやプロジェクトにぴったりの名前を決めてみてください。
かっこいい研究チーム名やプロジェクト名15選!
それでは実際に評価の高い研究チーム名や、プロジェクト名を具体的にご紹介してみましょう。
どれもその研究内容やプロジェクトの中身をしっかりと反映しつつ、語呂が良くて覚えやすい、かっこいいなどそれぞれに個性を持った名前ばかりなので、あなたもネーミングを決めるときにはぜひ参考にしてみてください。
フェニックス
まず最初にご紹介するのは、「フェニックス」というプロジェクト名です。
このプロジェクトはシェアを落としてしまった製品をもう一度輝かせるために、すべての機能を0からリセットし改造を施すという内容です。「不死鳥」を意味する「フェニックス」という言葉が、復活劇のはじまる感じさせる勢いのあるネーミングです。
ブリッジ
次にご紹介するのは「ブリッジ」というプロジェクト名です。
ご存知の通り「ブリッジ」は日本語で「橋」という意味を持つ英単語です。このプロジェクトはシステムを一新するという内容で、「未来へ橋をかける」というイメージで命名されたんだとか。
「ブリッジ」という言葉は普段からよく耳にする言葉なので呼びやすく、明日へ向かう希望を感じさせるとても良いネーミングですよね。
ゲット・スマイル計画
次にご紹介するのは、「ゲット・スマイル計画」と言うプロジェクト名です。
このプロジェクト名は、このプロジェクトをなんとかクリスマスまでに終わらせ、恋人や家族の笑顔を勝ち取りたいという熱い思いで命名されたそうです。率直でユニークなネーミングでとても素敵ですね。
「明日に向かって打て」プロジェクト
次にご紹介するのは、「明日に向かって打て」というプロジェクト名です。
仕事は辛いけど、過去を振り返らず「ひたすら明日に向かってキーボードを打て」という意味を込めて付けられました。男の生き様を感じさせる、とても力強いネーミングですね。
「絆」プロジェクト
次にご紹介するのは、「絆」プロジェクトというネーミングです。
いちど初心に返り、お客様との「絆」について思いを巡らせ、そこで出た答えを実現するためのシステム構築プロジェクト。少し古臭い印象もありますが、それによって真面目さが引き立ち、お客様と真摯に向き合うとする姿勢が垣間見える、とても正直な名前です。
サザエ、タラオ
次にご紹介するのは、「サザエ、タラオ」と言うプロジェクト名です。
このプロジェクト名は、当時初めてプロジェクトリーダーを務めた人の提案で、サザエさん家族をイメージして付けられたそうです。このように誰もが知っているキャッチーな言葉をプロジェクト名に持ってくると、たくさんの人とイメージが共有しやすくなる良い例です。
韋駄天
次にご紹介するのは、「韋駄天」と言うプロジェクト名です。
このプロジェクトの内容は、高速ネットワーク対応の次世代通信機の開発というもの。通信速度は速ければ速いほど良いということから、こう名付けられました。
リンダ
次にご紹介するのは、「リンダ」というプロジェクト名です。
あるときメール機能にトラブルが発生し業務が大幅に滞ったことから、「止まらないシステムを構築したい」という思いから、「もうどうにもとまらない」のフレーズでお馴染みの山本リンダさんにあやかり、ノンストップを目指したメール基盤の開発名として付けられのがこの名前だそうです。
プロジェクトZ
次にご紹介するのは、「プロジェクトZ」というプロジェクト名です。
このプロジェクトの内容は主力商品のリニューアルとうもので、アルファベットの最後の文字である「Z」を冠することで、このバージョンが最終であることを意味しています。
タートル&エレファント
次にご紹介するのは、「タートル&エレファント」というプロジェクト名です。
開発するシステムが、象のように重く、亀のように速度の遅いものにならないようにするために、逆説的な願いを込めてつけられたそうです。
トルネード
次にご紹介するのは、「トルネード」というプロジェクト名です。
このプロジェクトは古いシステムを再構築すると言う内容で、用済みになった古いシステムを巻き取ると言う意味を込めて、こう名付けられたそうです。語感に勢いが合って、意味も読み取りやすく、とても良いネーミングですね!
背水の陣
次にご紹介するのは、「背水の陣」というプロジェクト名です。
このプロジェクトの内容は、医療系のシステム開発だったそうですが、期間が短く決死の覚悟だったことから、こう名付けれられたそうです。メンバーの想いを反映したネーミングはチームが一丸となれるのでいいですよね!
風神雷神
次にご紹介するのは、「風神雷神」というプロジェクト名です
Web開発において、双子のようなシステムを同時進行で開発することからこの名前が冠されました。インパクトもあって印象に残りやすい名前ですね。
不夜城
次にご紹介するのは、「不夜城」というプロジェクト名です。
正式なプロジェクト名は「XXシステム」という硬いイメージのもだったそうですが、必ず誰かが徹夜で仕事をしていて、オフィスの電気がつけっぱなしになっていたことから、この別名で呼ばれるようになったそうです。
FUJIYAMA
次にご紹介するのは、「FUJIYAMA」というプロジェクト名です。
このプロジェクトの内容は、膨大なサイトログの分析システム開発というものなので、その対象となるログの量が富士山級に膨大な数だったことからこう名付けられたそうです。