IPO投資で利益を上げる方法③ 「上場後の値動きを利用する」

IPOは抽選が済んで当選した人へと株価が渡ったあと、予定されていた日に株式が上場する。

最初に上場してつく株価のことを初値という。初値が付いた後、しばらくIPO株は荒れた値動きをすることがある。特に最初にご紹介したプラチナチケットは、当選であたらなかった人達の「初値買い」と呼ばれる買い注文が殺到して、上場初日から株価が異常な釣り上がりを見せることがある。この上昇を狙い株を短期的に売買することを、IPO株のセカンダリー投資という。

セカンダリー投資は極めて短期間で値幅を取るための手法であり、ハイリスク・ハイリターンの投資法でもある。しかるべき知識を持って挑まないと、いわゆるこつこつ勝ってドカンと負けるという典型的なギャンブルの負けパターンに陥る。

もしセカンダリー投資で成功したいのであれば、上場前にいくつかその企業について知っておかなくてはならない。例えば最低でも以下の項目はおさえておくべきだ。

  1. ベンチャーキャピタルの保有割合はどの程度か
    (上場後にあらかじめ持っておいた株式を売却する可能性のある企業の割合)
  2. 話題性のある業種か(ネット系はIPO市場でも話題となる)
  3. 抽選での配分はすくないかどうか(プラチナチケットかどうか)
  4. 市場はどこか(大幅に上昇する企業はマザーズが多い) 以上の4つは知っておこう。

    さらに短期投資のための基礎知識を知っておく必要がある。高値で買ってもしも上がらなかった場合にはずるずると損失を引きずっていてはいけないからだ。短期投資で成功するためには、技術よりも「損切」(損失を確定させること)や「株を買う量」なども大きくかかわってくるのだ。

    以上3点ほどIPO投資の仕方をお伝えしたが、もし興味があれば株式投資とはまた別枠としてIPOの世界を学んでみてはいかがだろうか。

    文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online

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