(本記事は、西田一見氏の著書『メンタルトレーナーが教える最強のダイエット』、現代書林社、2018年4月18日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

※以下、書籍より抜粋

ダイエットに失敗する5つのタイプ

ダイエットの負け組にもさまざまな種類がありますが、大きく分けると次のような5つのタイプに分類できます。

1)「ダイエット・コレクター」なタイプ

いろいろなダイエット法にチャレンジしては失敗しているタイプです。

そのたびに「このダイエット法は私には合わない」とか「もともとこのダイエット法は効果がないもの」と考え、こりずに次のダイエット法を探します。

ダイエットに挑戦する多くの人がこのタイプで、ダイエットの挫折を繰り返し、自分でダイエットを難しくしてしまっています。

2)「明日からダイエットが口グセ」なタイプ

ダイエットの必要性もわかっていて、「やろうやろう」と思いながらなかなかダイエットに踏み切れないタイプです。

「明日からダイエットしよう」と先延ばしにし、結局、願望だけで行動に移せないのです。

失敗経験が少ないことはいいのですが、「ダイエットは苦しい」というマイナスのイメージを持っているため、実行前からマイナス思考になっています。

3)「試供品だけもらって満足」なタイプ

あれこれ悩みながら、結局、本格的にダイエットに取り組むことはないタイプです。

「自分に合ったダイエットがあればやりたい」と基本的に思っているのですが、実際にはダイエットできません。

無料試供品などをもらって満足してしまう人も、このタイプに分類されます。

4)「流行りものが大好き」なタイプ

熱しやすく、冷めやすいタイプです。

新しいダイエット法が紹介されたり、あるダイエット法がブームになったりするとすぐ飛びつくものの、長続きしません。

ダイエットだけでなく、恋愛にもいえるかもしれませんが、「自分は感覚派」とか「私は感性派人間」と思っている人に多いタイプです。

5)「最初からあきらめモード」なタイプ

ダイエットを試す前から、「どうせ自分は変われない」と自分を信じていないタイプです。

ダイエットしながらも、「どうせ私は……」とあきらめの境地に達しています。

肥満の期間が長くなればなるほど、「自分を信じられない度」が高くなっています。

いかがでしょう、あなたは、どのタイプでしょう? 

苦しいと思っていたらダイエットは失敗する

何度もダイエットにチャレンジするものの、失敗してはリバウンドの繰り返し……。

その理由は何でしょう?

じつはダイエットできない大きな「理由」というものがあるのです。

その理由を突き止め、解消しなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。

ダイエットそのものに脳がストレスを感じ、ダイエットを失敗するように導いていたのです。

指導する際、「ストレスとはいったい何でしょう?」と私は質問します。

すると「プレッシャーになるようなこと」とか「モヤモヤした気分」とか「うまくいかないときのイヤな感じ」といったさまざまな答えが返ってきます。

ストレスとは、「イヤだなぁ」と感じることすべてです。

ダイエットの失敗を繰り返している女性の多くは「苦しい運動をしたけどあまり痩せられなかった→イヤだなぁ」とか、「苦労してカロリー制限したのにリバウンドした→イヤだなぁ」「食べたいものが食べられない→イヤだなぁ」といったように、ダイエットそのものに強いストレスを感じています。

このストレスがある限り、一生懸命にダイエットをしても痩せられません。

一生懸命にダイエットするということは、その努力の分だけ、ストレスも強くなります。

ということは、一生懸命にダイエットすればするほど、痩せることから遠ざかることになってしまうわけです。

ダイエットに成功できないほとんどすべての人は、ダイエットはつらくて苦しいものと脳が勝手に記憶しています。

そのマイナスの記憶データが、無意識のうちにダイエットの障壁になってしまっているのです。

これでは、どんなに素晴らしいトレーニングや理論的に優れた食事制限の指導を受けても、ダイエットの成功はありえません。

あなたの脳にある「マイナスの記憶データ」を一括消去しない限り、ダイエットは成功しないのです。

【ポイント】
ダイエットに失敗するのは、脳の「マイナスの記憶データ」のせいである