結婚して子どもが生まれると、家事に育児に大忙しです。働くママには、さらに仕事があるため悩みは尽きません。1人で、妻・ママ・働く女性の3役をつとめなければならないので、上手にバランスを取らなければストレスを抱えこんでしまいます。

そこで、世の中の働くママたちは一体どんなことに悩んでいるのか、働くママの悩みあるあるとその対処法を紹介します。

働くママのよくある悩みとは?

まずは、働くママの悩みあるあるを紹介します。働くママは「どんなことに困っているのか」「なににストレスを抱えているのか」を理解して、解消の糸口をみつけましょう。

子どもが離乳食を食べない

離乳食は子どもが食べやすいように、すり潰したり細かくしたりする必要があるので、準備も手間がかかります。時間がない中でがんばって用意した離乳食を食べてくれないと悲しくなってしまいますよね。

子どもが離乳食を食べてくれない理由は時期によってさまざまです。離乳食をはじめたばかりのころは、口の発達がまだ未熟で十分にすり潰して飲み込むことができず、口から出してしまうこともあります。食べたくないわけではないので安心してくださいね。何度か離乳食をあげているうちに慣れてきて上手に飲み込めるようになってきます。

また、離乳食の食感や味に慣れていなくて嫌がる子どももいます。イライラして怒ってしまいそうになったときは深呼吸をしてみましょう。そして、一緒に食べて「美味しいよ」とポジティブな声かけをしてみましょう。

子どもの体調不良で会社を休みづらい

幼い子どもは熱を出すことが多く、体調を崩してしまいがちです。保育園には同じような年齢の子どもが通うため、風邪の菌やウイルスをもらってきてしまうこともあります。

熱を出した子どもを迎えに行くために早く帰ったり、看病のために急な休みをとったりすることが後ろめたく感じてしまうママも多いでしょう。幼い子どもが風邪を引くのはしかたのないことです。

しかし、残した仕事を誰かに引き継いでもらわなければならなくなり、同僚に申し訳なく思ってしまう人も多いはず。また、幼い子どもが何人かいる場合は、「上の子が風邪を引いて治ったと思ったら、今度は下の子が風邪を引いてしまった」ということも起こります。何度も休みの連絡をしていると心苦しくなってしまいます。

家事の負担が妻に偏っている

共働きでも、家事や育児の負担は妻のほうが大きい家庭はたくさんあります。2人とも同じように働いているにもかかわらず、家事の分担には偏りがあるようです。

毎日の仕事に加えて、料理や洗濯、掃除、子どものお世話もしなければならないのは大きな負担になります。たとえ妻が時短勤務だったとしても、仕事と家事、育児の両立は難しいもの。仕事が終わったら保育園に子どもを迎えにいき、料理を作って食べさせてお風呂に入れて寝かしつける、そのあとに片付けや洗濯等が待っています。布団に入るころには、クタクタですよね。夫が積極的に家事や育児をしてくれないので困っているというママも多いようです。

時短勤務でもなかなか帰れない

時短勤務にしていても残業が発生してしまうこともあります。特に、退社時間までに仕事が終わらずサービス残業が生じることもあるでしょう。育休あけで、職場の環境やシステムに慣れず、仕事の進め方に戸惑ってしまうママも多いのではないでしょうか。

また、独身時代に仕事ができたために頼りにされすぎて、退社時間の間際まで仕事を振られてしまうというケースもあります。退勤時刻に仕事の区切りがついていても、時間キッカリに帰るのは後ろめたく感じてしまいます。周りへの配慮をしたり、引き継ぎや後片付けをしたりしていた結果、退社時間を大幅に過ぎてしまっていたなんてことも。時短勤務をしているママが多く、職場も受け入れている場合でないと、時間通りに退社するのは難しいのです。

自分の時間がない

独身時代には、仕事帰りや休みの日にジムに通ったりショッピングに出かけたりと、自分の時間を持ちやすかったのではないでしょうか。しかし、働くママになると、平日は仕事に加えて子どもの送迎と家事に追われ、休む暇もありません。さらに、休日も子どもと一緒です。独身時代とは生活ががらりと変わってしまいます。

普段は仕事をしているママにとって、子どもと一緒に過ごす時間は貴重で大切なものですが、ママ1人の時間がありません。自分だけのために使える時間がほとんどないのです。ショッピングも小さな子どもと一緒だと、ゆっくり自分の服を選ぶこともできません。たまには、自分の服を買うためのショッピングに出かけたり、エステに行ったり、1人になれる時間を持ちたくなります。

夫婦の時間が取れない

育児や家事、仕事に追われていると、夫とゆっくり過ごす時間がありません。子どもを寝かしつけてから、片付けや明日の準備をしていて、話す時間すらまともにとれない働くママもいます。

コミュニケーションが不足すると、相手に対する不満がたまりやすくなります。一緒に過ごす時間が少ないと相手の一部分しか見えないので、小言が増え、すれ違いが起きやすくなってしまうのです。夫からは「なんで部屋が片付いてないのか」、妻からは「なんで家事をしてくれないのか」と、お互いへの文句も増えていく可能性もあります。家事の負担が偏っている状態で話す機会がないと、ますます不満が募っていくでしょう。

子どもが可愛いと思えないときがある

子どもが欲しくて産んだのに可愛いと思えないときもあります。「忙しいときに子どもが言うこと聞かない」「片付けたばかりなのにもう部屋を散らかしている」等、子どもが思い通りにならないことに苛立ってしまうことも。

子どももだんだんと自我が芽生え、泣いたり笑ったりするだけではなくなってきます。ママやパパの言うことを素直に聞けないのは、子どもの成長過程ですが、つい怒ってしまうこともあるでしょう。

また、大事な用事があるときに子どもが体調を崩し、予定がキャンセルになると「独身時代ならこんなことなかったのに」と思ってしまうことがあるかもしれません。「我が子を可愛いと思えないなんて母親失格?」と悩んでしまうときもあるでしょう。