投資信託の種類はたくさんあるため、資産形成をしようと思ってもどんな基準で商品を選べばいいか悩んでしまいますよね。この記事では、投資信託を購入する前のチェックリストを紹介します。どんな人にどういった商品が向いているか解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ投資するのか?

2資産形成を目指す30代に教えたい投資信託の選び方
(画像=alphaspirit/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

投資信託の商品を選ぶとき、商品の情報を先に調べるのは得策ではありません。「この商品がいい!」と、人気サイトに書かれてあったとしても、それが誰にでも当てはまるとは限らないからです。

誰にとっても100点満点の商品というのはありません。大切なのは、自分に合った商品を選ぶことです。そのために、まずは投資の目的と期間を明確にしましょう。

最初に、投資の目的と期間の決め方、商品選びへの活かし方をお伝えします。

投資の目的は?

資産形成を始めるなら、まずは投資の目的を決めましょう。「老後に備えたい」「結婚や子育てのお金を貯めたい」「趣味で使えるお金を増やしたい」などさまざまな目的があるはずです。具体的なライフイベントを予定しているなら、いつまでにいくら貯めたいかも明確にしてみましょう。

投資の期間は?

投資の期間は、目的に応じて変わってきます。たとえば「老後に備えたい」と考えているなら、60歳や65歳を目標に貯めることになるでしょう。30代でスタートするなら、30~35年の投資期間を確保できますね。

一方で「結婚や子育てのお金を貯めたい」「趣味で使えるお金を増やしたい」といった目的なら、比較的短いスパンでの資産形成を考える必要があります。

「目的×期間」で商品選びが変わる

3資産形成を目指す30代に教えたい投資信託の選び方
(画像=gajus/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

目的と期間の目安を定めたら、それに応じて商品を選びます。

たとえば、「子どもの教育資金を貯めつつ、そのほかは老後への備えとして貯蓄したい」と考えているなら、次のようなプランが考えられます。

<プラン1>
子どもの教育資金は、値動きの安定したリスクの低い投資信託で運用する。子どもが大学進学中にタイミングを見て売却し、仕送り費用や学費の支払いにあてる。

<プラン2>
老後資金は、値動きの安定したリスクの低い投資信託を半分、もう半分は場合によっては高いリターンが期待できるハイリスクな投資信託で運用する。ハイリスクな投資信託については、50代以降、リターンが一定割合を超えたタイミングで売却して利益を確定する。

このように、目的と期間に応じてどんな商品をどのくらいの割合で保有するかを決めましょう。