人生において急な出費が必要になる場面は往々にして発生するものです。その際、手持ちのお金がなかったら困りますよね。対策として身内や友人にお金を借りるという方法もありますが、今後の人間関係を良好に保ちたいと考えるなら、できれば身近な関係でのお金の貸し借りは避けたいものです。そんなときにお金を調達できる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

出費が重なりピンチのときに便利なのがカードローン

2困ったときに便利な銀行のカードローン!申込方法や審査の基準を解説
(画像=kei907/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

出費をともなうイベントというのは重なりやすいものです。とくに20代後半から30代前半は、友人や身内の結婚や出産などのイベントが発生しやすい時期でもあり、その際のご祝儀も額が大きいことから、重なるとかなりの出費になってしまいます。

そのような理由から、「近いうちにまとまったお金が必要になったけれど、今月のやり繰りが苦しく、すぐにお金を工面できない」という状況が発生する可能性は十分に考えられます。ただ、そんな場合であっても、できれば人に知られずにお金の工面をしたいものです。今回はそういった場合の手段の1つとして「カードローン」を取り上げたいと思います。

カードローンとは?

3困ったときに便利な銀行のカードローン!申込方法や審査の基準を解説
(画像=ifeelstock/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

カードローンとは、金融機関や消費者金融などが行っている個人向けの融資サービスの1つで、以下のような特徴があります。

担保や保証人不要でお金を借りることができる 設定されている限度額までであれば、何度も借りることができる 資金の使途に制限がない

手持ちのお金がない場合の調達方法として、カードローン以外にクレジットカードのキャッシングを使う方法もあります。では、カードローンとクレジットカードのキャッシングにはどのような違いがあるのでしょうか。

クレジットカードのキャッシングとの違いは? カードローンとクレジットカードのキャッシングでは、利用するカードや借入れの際に適用される金利のほか、限度額や返済方法について以下のような違いがあります。

カードローン クレジットカードの
キャッシング
利用するカード カードローン
専用カード
クレジットカード
借入金利 年率2.0~14.5% 年率15.0~18.0%
借入限度額
(※)
10万~1,000万円 10万~100万円
返済方法 残高スライド
リボルビング方式
・翌月一括返済
・残高スライド
リボルビング方式
返済手段 ・口座引き落とし
・インターネット
・提携ATM
口座引き落とし
無利息期間の有無 カードによってはあり なし
審査の有無 あり クレジットカードに最初から
キャッシング枠が付帯している場合はなし
(付帯していない場合は申し込んで
審査を受ける必要あり)
海外での利用 不可 可能
融資までの時間 最短で翌日
(銀行系カードローンの場合)
キャッシング機能が付帯していない場合、
キャッシング機能を申し込んでから1週間程度
※年収など利用者本人の属性によって異なります。
(複数の会社を参考に筆者が作成)

知っておきたい総量規制

ちなみにカードローンは銀行系のカードローンと消費者金融系のカードローンが存在します。この2つの違いは総量規制の適用を受けるかどうかです。総量規制とは、年収の3分の1を超える貸付けを禁止するもので、消費者金融系のカードローンがこれに当てはまります(なお、クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象です)。

したがって、銀行系のカードローンであれば、年収の3分の1以上の借入れが基本的には可能です。ただし、利用者保護を目的で自主的な規制ラインが設けられているため、支払い能力を超える多額の借入れは難しいのが実際です。

カードローンのメリット・デメリット

メリット デメリット
限度額までであれば
何度も利用できる
何度も利用できるため
使いすぎの実感がなくなる
借りたお金の
資金使途が自由である
借入金利が高い
返済手段が豊富なので
時と場所を選ばずに返済しやすい
ほかのローンの審査に
影響が出る可能性がある
毎月一定額を返済する方式のため、
返済計画が立てやすい
毎月一定額を返済する方式のため、
借入額と返済額によっては返済が長期化する

カードローンのメリット、そしてデメリットは上表です。カードローンのメリットには、上に挙げたもの以外にも「借入限度額が大きい」ことや「審査期間が比較的早い」ことがあります。