大学生の平均預貯金額は実家暮らしと一人暮らしで異なります。全国大学生活協同組合連合会が2019年に行なった調査では、大学4年間で合計すると実家暮らしの大学生のほうが15万円以上多く貯蓄している結果となりました。しかし一人暮らしでもちょっとした工夫や節約術で預貯金を増やすことは可能です。この記事では、大学生の平均預貯金額やつい多くなりがちな出費、効果的な節約方法を紹介します。「貯蓄を増やさなきゃ」と考える人だけではなく、「貯蓄って必要なの?」という疑問を持っている人もぜひご覧ください。

大学生の預貯金事情とは?一人暮らしと実家暮らしでの違い

2大学生の平均預貯金額は?お金がない学生ができる節約術をご紹介
(画像=taka/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

大学生は毎月いくら預貯金にお金を回しているのでしょうか?上記の調査から、一人暮らしと実家暮らしの大学生では毎月の平均預貯金額に差があることがわかりました。大学生の平均預貯金額と収入、そしてなぜ預貯金が必要なのかを解説していきます。

大学生の平均預貯金額と収入は?

2019年に全国大学生活協同組合連合会が、全国の大学生約1万1,000人を対象として行った「学生生活実態調査」の結果を見ると、自宅から通う「自宅生」の平均預貯金額は月に1万6,880円、アパートやマンションなどに住む「下宿生」は1万3,470円という結果となりました。大学4年間の合計では自宅生が81万240円、下宿生は64万6,450円で平均72万8,345円となっています。

預貯金している金額は親元に住む大学生のほうがやや高めとなっており、収入面ではアルバイトによる収入の平均は4万1,230円、お小遣いが1万3,480円となっています。一方で、一人暮らしの学生のおもな収入はアルバイトが3万3,600円、仕送りが7万2,810円となっています。

なぜ預貯金が必要なの?

「預貯金ってそんなに必要なの?」「今から貯めなくても」と考える人もいるでしょう。しかし、病気・けがをしたとき、アルバイト先がつぶれたとき・解雇されたとき、親が失業したとき、家族に不測の事態があったときなどに備えて貯蓄はしておいたほうがよいでしょう。

また就職活動ではスーツ代、交通費など何かとお金がかかりますので、将来に向けてお金を貯めておくことは重要です。

大学生の多くなりがちな出費とは?

3大学生の平均預貯金額は?お金がない学生ができる節約術をご紹介
(画像=norman01/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

大学生の出費が月々多くなってしまう原因は、支出の管理ができていないことが考えられます。それではどのようなものがあるのか、具体的に見ていきましょう。

ATMの手数料

今やコンビニにも当たり前のようにあるATM。手持ちの現金が少ないとなったら気軽にお金を下ろせることがメリットですが、自分がお金を預けている以外の銀行やコンビニを利用した場合、手数料がかかってしまいます。

また自分がお金を預けている銀行でも、時間外に下ろした場合には時間外手数料がかかってしまいます。たかだか1回数百円と思って侮っていると、積もり積もって数千円になってしまい痛い出費になっていることは少なくありません。

固定費が高い

家計の出費は「変動費」と「固定費」に分けることができます。変動費は食費や交際費など毎月支払う金額が変わる出費、変動費は水道代などの光熱費、家賃など毎月同じ金額を支払う費用となります。

固定費としてあげられるのは、水道代、ガス代、電気代、スマホなどの通信費代、食費など。この固定費が高いと、毎月大きな出費をする羽目になります。