行動力のある人って、傍から見ていると何だか凄いなって思いますよね。行動力とはどんな意味か?実行力とどう違うのか?また行動力のある人の特徴や共通点や心理状態、行動力をつけるにはどうしたら良いか等々、詳しく解説していきたいと思います。
行動力のある人の共通点:はじめに
あの人は行動力がある、行動力のあるリーダーなど、行動力という表現を使ったりします。
では、行動力とは細かくいえば、どんな意味でしょうか。 まず、辞典からみた「行動力」とはどういう意味を含んでいるか、簡単に解説します。
行動力とは
行動力とは、 実際に動いたり、試したりすることであって、また、その行動に対して度胸や勇気のあること として、百科事典で実用語として取り上げられています。
一見、行動力とは何も考えずに動き回ることのようにも思えたりします。実際に悪く言ったりする人もいます。 でも行動力とは、思った以上にそれをつける方法は緻密で、頭の回転を要したりもします。
実行力とは
では、行動力と対比して使われる実行力とはどんな意味でしょうか。
実行力とは、 実際に行うこと、です。 実行力とは、実行の前に計画が存在します。
行動力とは計画が全く存在しないのかというと、そういう意味でもありません。
行動力のある人は、実行力も兼ね添えている場合が多いです。
では行動力や実行力の意味を踏まえた上で、行動力のある人の共通点や特徴とその心理などを17項目紹介していきます。
行動力のある人の共通点:①自分の性格を知っている
まず、行動力のある人の共通点として「自分の性格を知っている」ことです。
長所も短所もちゃんと把握しています。 行動力のある人に、自分の長所と短所は?と尋ねたら、即座に答えてくれます。
長所
ところで、長所は?言われたとき、謙遜して少なく言う人がいますよね。 あれって逆効果みたいです。
自分を悪く言ったりするのは、低姿勢と思われるかもしれませんが、時と場合により、長所などはきちんと言えた方が好感度は上がります。
行動力のある人は、誰に聞かれても大丈夫なように、長所を5個は言えるように用意している傾向が多いです。 長所は?と聞かれて「う~ん…」と答えるよりも、ハッキリ言える態勢を整えている人の方が、自分のことをちゃんと分かっているんだなという印象を受けます。
また、長所を述べるときの心理は、最初は何となく恥ずかしい感じもするかもしれませんが、慣れたら大丈夫です。 行動力をつける方法として、自分の長所をいつでもどこでも5個は言えるようにしてみると良いです。
短所
行動力のある人は、短所も長所と同じ数くらいに言います。考えずに長所と短所を、ちゃんと用意しています。
"長所<短所"だと、自分に自信がないのかなと思われますし、"長所>短所"だと、自信過剰と思われます。 基本的に長所と短所を述べる個数は同じがバランスが良いと思われます。
行動力のある人は、人に媚びるニュアンスのある短所は言いません。 あくまでも客観的に自分を分析して出た、短所を淡々と述べることができます。
行動力をつける方法として、まず自身の長所と短所が即座に言える準備をしておくと、良いです。 個数としては、長所と短所それぞれ5個ずつがおすすめです。
行動力のある人の共通点:②やる前に考えすぎない
人は何か行動を起こそうとしたときに、それが上手くいく結果よりも上手くいかなかった時の結果ばかりを懸念するという心理が働きます。 これが「不安」という心理状態になるのですが、不安に駆られてばかりで"はじめの一歩"がなかなか出なくなってしまいます。
行動力をつけるなら、その意味をもう一度思い出してみて欲しいと思います。 行動力とは、その行動に対して勇気や度胸があることを指したりもします。
つまり、行動力のある人は、何かを始めるとき、"はじめの一歩"を踏む勇気や度胸のある人です。
ある程度の計画はしますが、もちろんそれが上手くいかなった時のことも考えたりしますが、あまり考えすぎないというところが特徴的です。
行動力のある人の共通点:③優先順位がハッキリしている
日々、忙しく過ごしている中、あれもしなければならない、これもしなければならない、何から手を付けていけば良いのか… という人も多数いらっしゃるかと思います。
でも行動力のある人は、優先順位がハッキリしています。
行動力のある人は、緊急性のある事と重要性のある事を区別しており、どれから手を付ければいちばん良いかをちゃんと把握しています。
因みに、緊急性と重要性の優先順位はこのような順位になっていますので、参考にしてみてください。
1.緊急性高×重要性高
↓
2.緊急性低×重要性高(今すぐではないけれども、後で緊急性が高くなる可能性が高い事)
↓
3.緊急性高×重要性低(もしかしたらやらなくても良い事かもしれない事)
↓
4.緊急性低×重要性低
行動力のある人の共通点:④迷ったらDo
行動力のある人は実行力のある人でもあります。
まず最初に計画ありき、そこから行動・実行に移していきますが、必ずしも計画通りに事が進むとは限りません。 ここで、行動力のある人の本領が発揮されます。
行動力のある人の大きな特徴として、"迷ったらDo"です。
計画とは違った何かが起こったとき、どうしようと悩むばかりではなく、迷ったら行うという心理が働きます。 もちろんそれが上手くいくかどうかは分かりません。
行動力をつける方法で、いちばん大事かもしれません。 迷ったらDoです!
行動力とは、その勇気や度胸も意味として含まれていますので、迷うという心理をまずかき捨てて、行動あるのみ!でやってみてください。
行動力のある人の共通点:⑤内省ができる
「内省」とはどういう意味かというと、簡単に言えば、 自分自身を振り返ること です。
「反省」とも類義語として挙げられていますが、反省はマイナス要素に対して返り見る意味合いが大きいのに対して、内省は返り見る内容がマイナス要素ばかりではありません。
行動力のある人は、自分の長所や短所を的確に言えるくらい自身を客観視することができます。 それと同じで、内省とは自分自身を客観視する必要があります。
例えば、今日あったことを振り返ることも内省のひとつです。
行動力のある人の共通点:⑥PDCAサイクルが回せる
⑤で、自分自身を振り返ることができると書きましたが、ただ単に振り返るだけで終わりません。 "PDCAサイクルを回す"という作業をします。
PDCAサイクルとは、
P=plan(プラン)
D=do(ドゥ)
C=check(チェック)
A=action(アクション)
と言われ、その略語として、PDCAと言われるようになりました。
PDCAの具体的な意味としては、plan計画を立て、Do実行し、check内省をして、action修正して再稼働するという流れです。
行動力のある人になる方法で、特に大事なのが "迷ったらDo"と、この"PDCAサイクルを回す"です。
行動力のある人の共通点:⑦ポジティブ思考
そして、行動力のある人の共通点として、殆どの人がポジティブ思考です。
②で行動力のある人はやる前に考えすぎないと解説しましたが、何かをやる前に考えすぎるのは、ネガティブ思考を伴います。 つまり、考えれば考えるほど、人はネガティブな心理状態になってしまいます。
もちろん行動力のある人も、計画を実行に移す前に、ある程度は良い結果も悪い結果も考えますが、考えれば考えるほど、悪い結果ばかりを想像し、ネガティブな心理状態に陥ってしまうことを知っているので、深く考え過ぎないようにしています。
ですので、行動力のある人はポジティブ思考の人が多い、という共通点を持っています。
行動力のある人の共通点:⑧失敗をプラスに変える
行動力のある人も人間です。失敗することだってあります!
でも、失敗をプラスに変える能力があるのも行動力のある人の特徴です。
自分の失敗から学ぶ
まず、自分の失敗から学びます。
⑥の"PDCAサイクルを回す"になぞらえると、C(内省)の部分です。 内省するだけでなく、その後にA(修正して再稼働)という行動をする意味合いのものが含まれているので、自分の失敗を反省・内省して、修正する力が備わっています。
つまり、行動力とは、失敗しても諦めないことです!
人の失敗に寛容
そして、行動力のある人の特徴として、人の失敗に寛容なところがあります。
計画の時点で考えすぎ、悪い結果ばかりを考えてしまうネガティブな人に限って、人の失敗に対して責める傾向があります。 何故かというと、行動力の無い人は失敗を避ける癖があるので、失敗を失態と捉えてしまうからです。
行動力のある人は、人の失敗に対して、その失敗自体の指摘よりもその先どうすれば修正できるか、という提案をします。