コストコで販売されている生ハム原木は、骨なしで2kgもあり、オードブルやおつまみにたっぷり味わえる、生ハム好きにはとても嬉しい商品です。今回は、生ハム原木を自宅でスライスする方法や、味や風味を長持ちさせる保存方法などをご紹介します。
コストコの生ハム原木とは?
①骨なしハモンセラーノ
コストコの「骨なしハモンセラーノ」は、真空パックの生ハム原木が2kg入っています。さらに、ハモネロという原木を据え付ける台座と、切り出すためのナイフも付属していて、価格は8,000円前後で購入できます。台座は組み立て式になるため、生ハムを開封する前に組み立てておくと作業がスムーズです。
骨なしハモンセラーノ
内容量 | 2kg |
価格 | 8,000円前後 |
カロリー(100gあたり) | 248kcal |
原産国 | スペイン |
原材料 | 豚もも肉・食塩 |
②一般的な賞味期限は3か月~1年
生ハム原木の賞味期限は、一般的には3か月~1年とされています。生ハムは常温保存できますが、気温や湿度などによっても状態が変わってきます。長く持たせる切り方や保存方法のポイントを守ると、美味しさが長続きします。
コストコの生ハム原木が長く持つための準備とは?
①常温に戻す
生ハムの原木は、開封する前に冷蔵庫から出し、真空パックのまま常温に戻しておきます。生ハムが冷えた状態で開封すると、結露が発生してカビが生えやすくなったり傷みやすくなったりするためです。常温に戻してから開封するのが、賞味期限を長くするコツです。
②パックから取り出す
生ハム原木が常温になったら、パックから取り出します。生ハム原木の表面は脂でヌルヌルになっていて、とても滑りやすい状態です。無理矢理引っ張りだすと、手が滑って落下してしまうこともあります。パックごとまな板の上に置いてから、大きく切り裂いて、両手で取り出すのが安全です。
③カビを拭き取る
生ハム原木には、表面に白や黄色のカビが生えていることもあります。表面にだけ生えるカビなので、キッチンペーパーなどで拭き取りましょう。その後生ハム原木の表面を、オリーブオイルを含ませたキッチンペーパーで磨くと長持ちします。
④専用の台座に丸ごと据え付ける
生ハム原木は、専用の台座に丸ごと据え付けます。ハモネロ台という専用の台座に、備え付けのネジくぎとネジを刺して固定します。表面のヌルヌルが続く間はお手入れが必要ないため、触れる部分を少なくすることで賞味期限が長くなることや、切る時に滑りにくくなるなどのメリットがあります。
POINT
台座にセットする生ハム原木のつま先の方向
甲が上:脂身が多く出てくるが、長くしっとりした味を楽しむ時。 足裏が上:赤みが先に出てくるため、パーティなどのたくさん食べる時。
コストコの生ハム原木が長く持つための切り方とは?
①足首に切り込みを入れる
コストコの生ハム原木の足首部分に、V字の切り込みを入れます。生ハム原木の表面は硬いのですが、中は柔らかいのでスルッと刃が入ります。包丁が滑りやすいので、自分から離れるように刃を滑らせるような切り方をしましょう。
②表面の上部を削ぐ
生ハム原木の足首部分の切り込みから、スライスナイフを使って表面を削いでいきます。すべての皮をむくのではなく、切り出す上部だけをむくのが長持ちさせる切り方です。脂が柔らかいため、表面の茶色い皮はスルッとむけますが、カビなどがあるためすべて捨てます。
③脂身を取り除く
生ハム原木の皮を削ぐと、脂身が出てきますので削いでいきます。削いだ脂身は捨てずに、保存に使ったりに料理に使ったりします。生ハム原木の脂身はすべて取り除かずに、食べる分だけを露出させるようにするのが長持ちさせる切り方です。
④赤みを切り出す
生ハムの脂身を取り除いたら、赤身の部分が出てきます。全長の1/3の部分に、縦の切れ込みを入れてから切り出し、後は好きな分だけスライスしましょう。ある程度切り出したら、次の1/3部分へと切り進めます。長持ちさせるには、この段々畑のような形の切り方がおすすめです。