4. 関門海の業績と財務は?
【業績】
会社計画は17年3月期、18年3月期ともに売上高は伸び悩むも、営業利益、純利益ともに伸長予定。事業立て直しを見据えて投資している時期。既に発表されている第2四半期決算によると、17年3月期に向けて既存の店舗閉店の影響から売上高は前年度比で20%程度減少し、純利益も2億6000万円の赤字から3億5000万円に拡大。近く発表される第3四半期決算での利益巻き返し報告が待たれるところ。
【財務】
財務は、以前に比べて上向いているとはいえ、いまだに脆弱といわざるを得ない。株主からの借り入れの比率を見る自己資本比率(通常70%以上で健全度が高いといわれる)は12.3%程度である上、利益剰余金もマイナスに落ち込んでしまっている。ただ、りそな銀行と融資枠契約の締結を行い、有利子負債の全額借り換えを行ったことから、支払い利息が半減していることは利益押し上げに寄与していくとみられている。今後は財務の健全性を上げる企業努力が望まれる。
関門海は投資対象としてどうなのか?
純粋に優待をもらって楽しむ投資先としてみれば、使い勝手の良さと利回りの点で十分に魅力のある銘柄だといえそうだ。
業績、財務面の安定度でいえば若干の不安があるように思えるが、すでに紹介したように他企業との提携を積極的に行ったり、採算に合わない店舗を廃止する一方で富山に新規出店したりするなど、業績立て直しに向けた動きがみられる。
第3四半期決算の内容によって、業績回復傾向がはっきりとみられるようなら、優待投資として今後の株価の値上がりを期待してもよさそうだ。
文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online
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