最近では幅広いスタイルの結婚式があり、かかる費用もさまざまです。「結婚式を開くには、どれくらいお金がかかるの?」と、なかなかイメージがわかない人も多いでしょう。そこで、この記事では結婚式のスタイル別に平均費用をまとめてみました。さらに、実際に自分たちがいくら準備すればいいのか、ご祝儀などを踏まえたシミュレーションも解説します。

結婚式にはいくらかかる?結婚式の式場やスタイル別の相場

2みんなはどれくらい?結婚式費用の相場と自己負担額を見積もってみよう
(画像=dach-0418/stock.adobe.com,『UpU』より引用)

一般的に、結婚式にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。結婚式費用の相場は80〜500万円と幅があり、結婚式のスタイルやゲストの人数によって大きく異なります。

まず、結婚式で挙式や披露宴を開く場合は、主に会場によってかかる費用が大きく異なります。

(結婚)専門式場:100~300万円

一般的な(結婚)専門式場では、リーズナブルに結婚式を挙げられる式場もあれば、ホテルと同じくらいの費用がかかる場合もあります。レストランウェディングよりは高く、ホテルやゲストハウスでの結婚式よりは安いのが一般的です。

ホテルやゲストハウス:300~500万円

ホテルやゲストハウスでの結婚式は、専門式場での結婚式より費用が上がる傾向があります。ホテルでは、よりフォーマルな雰囲気での結婚式が実現することも。ホテルということもあって、スタッフもきめ細やかなおもてなしをしてくれるでしょう。ゲストハウスは「一日一組限定」など貸し切り対応になるため、費用が上がりやすいといえます。

レストランウェディング:80~200万円

レストランウェディングはホテル・ゲストハウスと比べると、費用を抑えて結婚式ができるでしょう。演出や会場に大きな費用がかからない分、料理にこだわることができるのも特徴です。費用はレストランによって異なるので、気になるレストランがある場合は問い合わせてみましょう。

リゾートウェディング:渡航先によって異なる

リゾートウェディングでは、海外で挙式のみとすることが多いです。ゲストもごく近しい家族に限定することも多く、人数の関係で結婚式場・ホテル・ゲストハウス・レストラン等と比較すると、結婚式費用を抑えられるケースもあります。旅費がかかるため、どこで結婚式をするかによって費用は変わります。

そのほかにも、挙式や披露宴にこだわらない結婚式が人気を集めています。

フォトウェディング

最近では、式場やお気に入りのロケーションで記念写真を撮影するのみのフォトウェディングを選ぶカップルも多いようです。撮影のみであれば費用は10万円以下で可能な場合も。費用を抑え、別途、食事会を開くなどして思い出をつくりたい夫婦にはぴったりです。

リモートウェディング

新型コロナウイルスの影響もあって、リモートで結婚式を開催するスタイルも一般的になりつつあります。新郎新婦がホテルや自宅などで式を挙げ、参加者はリモートで参加するというものです。費用は数万円から30万円と、従来の結婚式よりも安く抑えることができるでしょう。

ゲストの人数別の目安

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結婚式の費用は、会場やウェディングスタイルのほか、招待するゲストの人数によっても相場が異なります。

20人未満:80~150万円
20~40人未満:150~250万円
40~60人未満:250~350万円
60人以上:350~500万円

規模が大きい(人数が多い)ほど相場は高くなりますが、その分もらえるご祝儀も増えるので、結婚式の費用が増えた分=そのまま夫婦の負担が増える、というわけではありません。

結婚式にかかる費用は大きく2種類

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続いては、結婚式にかかる費用の内訳について詳しく紹介していきます。かかる費用のうち、ゲストの人数によって変わらない費用(ここでは基本費用とします)と、ゲストの人数によって変わる費用に大別できます。

基本費用の内訳

・会場代(挙式会場/披露宴会場/レストランなど)
・衣装代(選ぶドレスによって追加費用がかかることもある)
・美容代(メイク代、着付代などがかかる)
・装花、ブーケ、ブートニア(生花か造花かによって費用が変わる)
・ウェディングケーキ
・写真、映像代(フォトグラファーに依頼するか、アルバムやムービーを作成するかによって変わる)
・司会代(司会を依頼する場合にかかる)
・音響、照明、映像、演出(フラワーシャワーやサプライズなどの演出にかかる費用)
・控室代、親族の着付費用(親族に着付をセットにするか確認が必要)
・牧師、聖歌隊、奏者(挙式会場の代金とセットになっていることもある)

ゲストの人数によって変わる費用の内訳

・引き出物、引菓子、ペーパーバッグ(持ち込み不可の会場もある)
・料理代(料理のランクが設定されていることが多い)
・飲み物代(ランクによって選べる飲み物が増減することが多い)
・招待状、席次表、芳名帳(手作り可の会場も多い)
・サービス料(会場代や飲食代に対して、一定の割合で加算される)

「いるもの」と「いらないもの」を整理する

結婚式で必要となるもの全てにこだわってしまうと、費用がいくらあっても足りません。ポイントは、結婚式費用を予算の範囲内におさめるため、内訳の中で「いるもの」と「いらないもの」を整理し、優先順位をつけることです。

たとえば、招待状や席札などのペーパーアイテム、会場装飾などは自分たちで手作りするのもいいでしょう。また、プロフィールムービーなどはプロに頼まなくとも友人に撮影や制作を協力してもらい、式の当日にお礼を手渡すなど工夫することで業者に依頼するよりも費用を抑えられ、オリジナリティも出すことができますよ。ただし、これらは持ち込み料がかかることもあるので、事前に確認しておきましょう。

費用はご祝儀と自己負担でまかなう

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結婚式費用で「数百万円」という金額を目の当たりにすると、不安になってしまうことも。しかし、費用のすべてを夫婦2人でまかなうわけではありません。ゲストからのご祝儀や親・親族からの援助金などで工面するのが一般的です。

ご祝儀を見積もってみよう

ご祝儀は新郎新婦との関係性や年代によって金額が異なりますが、相場は次の通りです。

親族:5~10万円
友人:3万円
職場の上司・同僚・部下:3万円

親族からのご祝儀は年齢が上がるほど金額が高くなる傾向があります。また、地域差が大きいのも親族からのご祝儀の特徴です。新郎新婦それぞれのゲストの人数や年齢を考慮し、ご祝儀の総額を計算してみるといいでしょう。

ご祝儀以外にもらえるお金とは

家庭によっては、親や親族から結婚式費用の援助金をもらえる場合もあるでしょう。援助金は10万円から500万円と、両親の考え方や経済力、地域によって大きく変わってきます。両家が折半することもあれば、どちらかの両親が多めに負担することもあります。

援助金については切り出しにくいかもしれませんが、結婚式の話を進めていること、会場選びで悩んでいることなどを、両親に報告しておくといいでしょう。また、両家で結婚式の(援助金)費用に関して食い違いがある場合は新郎新婦で調整して、行き違いが起こらないよう配慮することも大切です。