グルのポートフォリオの見方

2016年9月時点のバフェット氏のファンドでは、同月末にアメリカン航空など米航空大手4社を新たにポートフォリオに入れたことが話題になり、米国の航空会社だけでなく、日本の航空会社も買われた。同氏が大株主として10%程度保有するIBMの株を、ダリオ氏が小口だが購入したことなども話題となった。どうすれば彼らの保有銘柄が分かるのだろう?。

米国では、運用資産が1億ドル以上の機関投資家については、四半期毎に報告書の提出が義務づけられている。それが投信であろうと年金であろうとヘッジファンドであろうと、四半期終了後45日以内に証券取引委員会(SEC)に「フォーム13F」という報告書で保有明細を提出する必要があるのだ。

その報告書は、SECのEDGARサーチで簡単に見ることができる。日本証券取引所の開示システム「適時開示情報閲覧サービス」のTDnetに近いと考えればわかりやすいだろう。

まずはSECのホームページに行ってみよう。英語が得意でなくても簡単だ。 

SECサイトの見方を詳しく解説

https://www.sec.gov/index.htm

サイトの「U.S.SECURITIES and EXCHANGE COMMISION(証券取引委員会)」というヘッダーの下に青いバーがある。そこにある「FILING(ファイリング)」から「company filing search(企業検索)」へ行く。

バフェット氏のファンドなら「BERKSHIRE HATHAWAY INC」を検索し、リストアップされた中から「BERKSHIRE HATHAWAY INC」を選択すると、同社が提出した開示情報一覧が出てくる。その中から11月14日に提出した「13F-HR」の「document」を選択し、「form13fInfoTable.html」を選ぶと、同社のポートフォリオの銘柄、株数、所有金額などが出てくる。ABC順なので見にくいが、データを取り出して金額順などにすると分かりやすいだろう。

四半期末から45日が提出期限なので、だいたい2月中旬、5月中旬、8月中旬、11月中旬に更新されているはずだ。世界の投資家は毎回、これをチェックして前四半期末と比較しているのだ。

同様に、ダリオの「Bridgewater associates」、ソロス氏の「SOROS FUND MANAGEMENT」も検索可能だ。ダリオ氏のファンドはETFが多く分散投資の参考になる。同ファンドを見る上で注意していただきたいのは、残念ながらショートしている銘柄などは出てこないことだ。

時差、空売り未開示などがあるのであくまで参考程度に

大手ファンドのポートフォリオは大変参考にはなるが、45日の提出期限があるため、開示した時点ですでに保有していない可能性もある。あくまで期末時点のポートなので、期初に買い、期末時点ではすでに売り始めていた可能性もある。

ただ、大きなファンドを運用しているだけに、大胆にポートフォリオを変更することはあまりないので、相場の見方の参考や、個別銘柄購入時のアイデアの元になることは間違いない。将来のカリスマ投資家を夢見て、彼らのポートフォリオをフォローしてみてはいかがだろうか。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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