2日目午後:会津の歴史が詰まった「会津武家屋敷」や「飯盛山」、「會津藩校 日新館」を見学
午後も引き続き会津若松市内を観光しましょう。歴史ミュージアム「会津武家屋敷」や、白虎隊が自刃した悲劇の地「飯盛山」、白虎隊士も学んだ会津藩の最高学府「會津藩校 日新館」などの人気スポットを時間の許す限り巡ってみて。
歴史を学んで文化を体験できる「会津武家屋敷」
会津藩家老西郷頼母邸を中心に、福島県の重要文化財である旧中畑陣屋や会津歴史資料館などが陣を連ねる総合ミュージアムパークです。38の部屋を有する「家老屋敷」は各部屋に生活調度品が配され、ろう人形を置き当時の生活の様子をリアルに再現しています。
敷地内にある「ガラス絵彫り」や「赤べこ絵付け」、「起上り小法師絵付け」などの体験ができるコーナーは子連れにおすすめ。そのほか、郷土料理がいただけるレストランもあります。
白虎隊の悲話が残る「飯盛山」
会津若松市の中心部から東に2kmほどの場所にある、標高314mの小高い山。ご飯を盛ったような形であることから「飯盛山」と名付けられました。
ここは幕末の戊辰戦争の舞台で、白虎隊が自刃した悲劇の地として知られており、山中には白虎隊十九士の墓や、白虎隊士のなかで唯一生き残った飯沼貞吉の墓などがあります。また国の重要文化財に指定されているさざえ堂も必見です。
白虎隊十九士の墓
飯盛山で定番の見学ルートは、周遊バスのバス停や市営駐車場から、まず白虎隊士の墓を目指すことです。正面の長い階段を登って進むか、階段がつらいかたは、有料の「飯盛山スロープコンベア」を利用しましょう。料金は大人250円、こども150円となっています。登りきった所に、少し広い空き地と「白虎隊十九士の墓」があります。
白虎隊は16歳から17歳の武家の男子で編成された隊でした。この白虎隊の墓地の横には、同じ戊辰戦争で戦って討ち死にしたり自刃した女性の霊を慰める「会津藩殉難烈婦碑」もあります。会津の戊辰戦争は、少年や女性も参戦し亡くなった壮絶な戦争だったのです。
白虎隊自刃の地
白虎隊十九士の墓がある空き地から右手にある道を歩いていくと「白虎隊自刃の地」へ着きます。途中には、自刃した白虎隊士の中で唯一人救われた飯島貞吉の碑も。自刃の地では、白虎隊の少年の石像が、鶴ヶ城(若松城)の方向を眺めています。
自刃の地は飯盛山の中腹にあり、会津の市街を見渡すことができる眺望スポットです。最近では、白虎隊の少年たちは、今後のことを激論した末に自刃したといわれています。ですがよく知られているのは、城下で起こっていた火事を、城が燃えていると勘違いしたことで観念し、自刃したという説です。実際にこの地に立って市街地を眺めてみると、確かに城は見えにくいかもしれません。
さざえ堂
正式名称を「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といい、寛政8年(1796年)に福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5mの六角三層のお堂です。外観がさざえに似ていることから「さざえ堂」と呼ばれるようになりました。
二重らせん構造の特殊なつくりで、お堂のなかは階段でなくスロープ状。上りと下りが別の通路となっており参拝者がすれ違うことなくお参りできる珍しい構造から、平成8年(1996年)に国の重要文化財に指定されました。
海外に二重らせん階段の建築物はありますが、スロープ状の建物は世界にただひとつ、この「さざえ堂」だけです。
当時の施設を忠実に復元した「會津藩校 日新館」
享和3年(1803年)に人材育成を目的に設立された、会津藩の最高学府。白虎隊士をはじめ、戊辰戦争やその後に活躍する優れた人材を、数多く世に送り出しました。当時の施設を忠実に復元した「會津藩校 日新館」は、施設内を見学できるだけでなく、座禅や茶道、赤ベコの絵づけなどさまざまな体験ができます。
2日目夜:裏磐梯エリアに宿泊
一通り会津若松市内観光を終えたら、夜は裏磐梯エリアの宿に宿泊しましょう。裏磐梯は標高800mほどの高さにある高原リゾート。檜原湖や磐梯山などの雄大な景色を楽しめるホテルが点在していますので、予算やご希望に応じて選んでみてくださいね。
3日目午前:その時々で色が変化する「五色沼」をめぐろう
3日目は福島県を代表する名峰・磐梯山のふもとに広がる「五色沼」周辺を巡りましょう。五色沼は毘沙門沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼など大小30余りの沼の総称で、それぞれの沼が、見るたびにエメラルドグリーン、コバルトブルーなど様々な色合いに変わっていくことで知られます。
最も大きい沼が「毘沙門」で、展望台からは沼越しの磐梯山が望めます。それぞれの沼の間は「五色沼自然探勝路」という散策路が整備され、約3.6km・片道約80分ほどで沼めぐりが楽しめます。
3日目ランチ:地元民にも人気のお蕎麦がおすすめ
五色沼周辺をたっぷり歩いてお腹が空いたら、ランチにしましょう。おすすめのお店は地元の蕎麦粉を使った手打ちそばが人気の「くいものや ラ・ネージュ」。そばの身の中心部分のみを使った十割蕎麦で、喫茶店ながら本格的なそばが味わえるとして、地元民から愛されている名店です。
3日目午後:「磐梯吾妻スカイライン」をドライブ
ランチの後は、吾妻連峰を縦走する形で高湯温泉と土湯峠を結ぶ、全長29kmの「磐梯吾妻スカイライン」をドライブしましょう。平均標高1,350mを誇る日本初の山岳道路であり、春の「雪の回廊」から秋の紅葉まで、季節ごとに変化する景色も見どころのひとつです。
標高1,600m付近に位置する浄土平は、磐梯吾妻スカイラインきってのビュースポット。今も噴煙を上げる一切経山(いっさいきょうざん)や吾妻小富士を望むことができます。
浄土平の駐車場のすぐそばには吾妻小富士の登山道があり、トータル1時間あれば周囲1.5kmのお鉢巡りができるのでぜひ歩いてみましょう。
提供:トリップノート
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