社会人になって毎月の給与を手にしはじめると、経済的な自由が増えるとともに「毎月いくら貯めればいいの?」「どのようにやりくりすればいいかわからない」と戸惑ってしまう人も多いようです。そこで新社会人に向けて、毎月の収入に対する「貯蓄の目安」の計算方法と、「お金を貯めるコツ」をまとめてみました。

毎月いくら貯蓄すればいい?

20代に限らず、貯蓄がうまくできない人は「いくら貯蓄にまわせばいいのか」見当がついていないものです。それぞれの環境や目標によって貯蓄の目安は異なりますが、漠然と“わからない”という人は、平均的な給与と貯蓄額からその割合を計算してみましょう。

20代の平均給与はいくら?

国税庁の「民間給与実態統計調査(2018年)」によると、民間企業に1年を通じて勤務した給与所得者1人あたりの平均給与は、20〜24歳で249万円、25〜29歳で326万円でした。

ここから税金や社会保険料などが差し引かれ、おおよその手取り(額面給与の80%)は……

・20〜24歳で199万2,000円
・25〜29歳で260万8,000円 となります

ボーナスによって月給はことなりますが単純に12分割した場合、月の手取りは……

・20〜24歳で16万6,000円
・25〜29歳で21万7,000円 となるでしょう(1,000円以下切り捨て)

20代の平均貯蓄はいくら?

一方で、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和元年」によると、金融資産をもつ20代の預貯金(運用または将来の備え)は133万円でした。

たとえば22歳で就職し、26歳の時点で(22〜29歳の中央値)この金額を貯めておきたいと考えてみましょう。前述の通り22〜24歳と25歳では平均給与が異なるためバランスを調整すると、年間の貯蓄目安は22〜24歳では約31万円、25歳では40万円となります(計133万円)。

こちらもボーナスなどは踏まえず単純に12分割した場合、月間の貯蓄目安は……

・22〜24歳では約2万6,000円
・25歳では約3万3,000円 となります(1,000円以下四捨五入)

毎月の手取り15%を貯蓄しよう!

このように平均給与から算出すると、給与のうち約15%が貯蓄目安と言えそうです。

民間企業に勤めていない場合や、家族と同居している場合など20代でもそれぞれ環境が異なりますが、同世代の個人の貯蓄目安として参考にしてみましょう。

一般的には、収入の20~30%を貯蓄にまわすのが理想

20代は、人生のなかでも一番自由にお金が使える時期と言っても過言ではありません。30代、40代となると家族の扶養や子育て、親の介護などにお金がかかるようになるためです。

そんな20代における貯蓄割合の目安は一般的に、一人暮らしの場合は手取りの10~20%、実家暮らしの場合は30~40%ほどが理想的と言われています。

前出の20代平均給与から照らし合わせてみると、一人暮らしの毎月の貯蓄目安は以下の通りです。

・20〜24歳で月給16万6,000円の10〜20%は、1万6,600円〜3万3,200円
・25〜29歳で月給21万7,000円の10〜20%は、2万1,700円〜4万3,400円

「必要貯蓄額」から逆算してみよう

これとは別に、貯蓄の目標額を先に決めるのもいいでしょう。「30歳までに1,000万円!」「留学のために200万円必要」など具体的な目標額を決めて「そのためには毎月いくら貯蓄したらいいのか」を考えると、より計画的な貯蓄ができます。

ただし、あまり無理をして現在の生活が困窮してしまっては本末転倒です。20代のうちから貯蓄するに越したことはありませんが、今しか経験できないことにお金をかけるのも大切なこと。ストレスなく続けるためにも「今、必要なお金」を計算してみましょう。

たとえば冠婚葬祭のお金や医療費がかさんだ場合などの予備費として20万円程度、失業した場合の生活費用として一般的には給与の3ヵ月分(60万円程度)あると安心などと言われていますので、参考にしてみてください。

こんなお金の使い方には要注意!お金が貯まらない原因

クレジットカードの「リボ払い」

クレジットカードの「リボ払い(リボルビング払い)」は、使った金額に関わらず、毎月の支払いを一定額にすることのできる支払い方法です。お金を使いすぎていても気付きにくく、支払い回数に比例して手数料も増えるため貯蓄のサイクルが生まれません。「今月たくさん欲しいものがあるから、とりあえずリボ払いに」など、むやみに利用するのは避けましょう。

キャッシングの安易な利用

クレジットカードには、「ショッピング枠」のほかに「キャッシング枠」が付帯され “現金を借りられる枠”が設定されていることがあります。銀行やコンビニのATMなどで手軽に借りられるものも多く、冠婚葬祭などの急な出費に便利ですが、このキャッシングは金利が年15~18%と非常に高いので、十分に注意しましょう。

収支を振り返らない“使いっぱなし”

自分が使ったお金を振り返らないと、「いつのまにか財布に現金がない」「口座の残高がいつのまにかなくなる」ということが増え、無計画な支出が増える原因となります。手軽な家計簿アプリなどを使って、まずは「自分が何にお金を使っているか」を確認する習慣をつけるようにしましょう。