日光東照宮に代表される日光の社寺は首都圏からのアクセスの良さもあり、人気の観光スポットです。広大な世界遺産群を効率よく巡った後、日光の名産に舌鼓を打ち、更に温泉で癒されるおすすめの日帰りプランをご紹介します。
世界遺産に登録されている日光の3つの社寺
日光で世界遺産といえば、日光東照宮を真っ先に思い浮かべる人は多いでしょう。しかし日光の世界遺産はそれだけではありません。日光山内にある二荒山神社、輪王寺を含めた二社一寺が世界遺産に登録されています。
そもそも、二荒山神社と輪王寺は奈良時代に創建された歴史ある社寺です。その後、東照宮が江戸時代に建立されますが、これらを包括して日光山、日光三所権現と呼ばれています。
せっかく日光に行くのであれば、東照宮だけでなく、二社一寺を巡りたいものです。パワースポットのご利益は高まるでしょう。かつては二社一寺共通の拝観券が設定されていましたが、令和2年4月以降、販売が停止されています。
最も人気の高い「東照宮」は午前中に行こう
東照宮の陽明門。聖人賢人など500以上の彫刻が施されています。
日光東照宮については、ここで多くの説明をする必要もないでしょう。江戸幕府初代将軍、徳川家康を祀る神社としてあまりにも有名です。その知名度の高さから、東照宮は平日でも多くの人で賑わいます。そのため、出来うる限りゆっくり回るため、日光東照宮は午前中に拝観することをお勧めします。
オープンの時間は朝9時。日帰りで二社一寺をくまなく回るのであれば、開門に合わせて入場されるのがベストです。東照宮の拝観料は個人(1名~34名)大人が1,300円。小中学生は450円です。
電車で東照宮を目指す場合
三角屋根の駅舎が特徴となっている東武日光駅。関東の駅100選にも選ばれています。
東武日光駅から東照宮まで徒歩だと30分以上かかりますので、バスを使うのが現実的です。バスは東武バスの世界遺産巡りバスが便利です。下車するバス停は大猷院・二荒山神社前。そこから徒歩で東照宮を目指します。
なお、東武日光駅発の始発は8時20分。その次は8時45分となっています。大猷院・二荒山神社前までの所要時間は14分程度です。運賃は片道320円ですが、1日に何回でも乗り降り自由の世界遺産巡り手形が500円(小児半額)でお得です。なお、世界遺産巡りバスはJR日光駅も循環しています。(2020年9月現在)
クルマで東照宮を目指す場合
クルマで東照宮を目指す場合は駐車場が問題になってきますね。東照宮の周囲にはいくつもの駐車場がありますが、やはり便利なのは東照宮の大駐車場です。東照宮の宝物殿に近いのが何といっても一番の魅力。1日の駐車料金は普通車で600円。
なるべく駐車料金を安くあげたいと無料の駐車場を探し回って右往左往するよりは、はじめからこの駐車場を目指して行くほうが得策です。神橋を渡り突き当りを右折。道なりに進んで数分、側道に入ってすぐです。
1250年以上の歴史を持つ「二荒山神社」
二荒山神社の大鳥居。
東照宮は江戸時代の建立ですが、二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)の歴史はその比ではありません。諸説ありますが、一般的には勝道上人が767年に創建したといわれており、その歴史は1250年以上。
その二荒山神社は日光三山を含む日光連山8峰と華厳滝、いろは坂なども境内に含み、その圧倒的な広さは伊勢神宮に次ぐ国内二位の面積を有しています。本殿は日光山内最古の建物で、二社一寺のハイライトともいえます。二荒山神社の拝観料は大人200円、小中学生が100円です。