寒い冬にやさしく体を温めてくれる湯たんぽ。最近では寝る前に布団に入れるだけでなく、パソコンなどデスクワーク時に足元に置く人もいます。容器にお湯を入れて使うので肌の乾燥対策にもなり、しかも節電できる暖房器具。用途に応じて素材や形状、いろいろなサイズがあるので、今年は湯たんぽでほっこり過ごしませんか。
湯たんぽのメリット
湯たんぽのメリットはたくさんありますが、ここでは4点だけピックアップしてご紹介しましょう。
まずはなんといっても経済的なこと。お湯を沸かして湯たんぽに入れるだけですから節電ができます。さらに、使う時に湯たんぽ本体にお湯を入れる、冷めたらお湯を捨てるという手間だけで何回でも使えますので、コスパも抜群です。電気器具のような故障もありませんから、長く使えるのも大きなメリットです。
つぎにいいのは、温かさが自然なこと。湯たんぽの温度は時間の経過とともに変化します。ゆっくり冷めていくので、夜も眠りを邪魔しません。電気毛布は一定の温度をキープし続けるため、体が暖房に合わせていかねばなりません。睡眠時の体温上昇の邪魔をしない湯たんぽならぐっすり眠れそうです。
3つ目は季節を選ばず使えること。日本の夏はクーラーのせいで屋内が寒い…。オフィスで働く女性は長袖などの対策をとっていますが、そんなときも湯たんぽが足元にあれば安心ですね。
4つ目は災害時にも使えること。災害時には停電することがありますが、湯たんぽならお湯が手に入れば温まれます。ゴム製のコンパクトな湯たんぽを災害用品バッグの中に入れている人も多いようです。
湯たんぽの使用上の注意点
湯たんぽを使う場合は、次の2点に注意しましょう。お湯の温度とフタ閉めについてです。
まず湯たんぽに入れるお湯の温度ですが、これは素材によって適温が変わります。ポリエチレン製の湯たんぽには目安として80度以下のお湯を入れます。ゴム製や陶器の湯たんぽは70度以下のお湯が目安です。グラグラと沸騰したばかりのお湯は100度ちかいので、そのまま湯たんぽに入れると危険です。時間をおいて冷ますか、水を加えて温度を下げてから入れましょう。
次に、フタをきちんと閉めて使うこと。湯たんぽにはフタの口元いっぱいまでお湯を入れますから、フタが開いていると布団が水びたしになります。フタを閉めた後に逆さにして振り、お湯漏れがないか確認してから使いましょう。
湯たんぽの種類
それでは湯たんぽの種類とそれぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。最近は電子レンジを使う便利な湯たんぽもあります。
金属製湯たんぽのメリット・デメリット
昔ながらの金属製湯たんぽは、保温性が高いのがメリットです。材質はブリキやチタンなど多様ですが、どれも保温性が高く長時間ずっと温かい。一方で金属ならではのデメリットとして、長く使ううちにサビが出ることがあることと水漏れの可能性があることでしょう。とはいえ、なじみのある金属製湯たんぽには根強いファンが多いようです。
小ゴム製湯たんぽ メリット・デメリット
金属のかたい湯たんぽが好みでない人には、ゴム製が人気です。柔らかいゴム製湯たんぽは体に優しく沿ってくれるので寝るときに邪魔になりません。デメリットは、湯たんぽメーカーによって耐熱性にばらつきがあることでしょうか。購入時にしっかりと耐熱温度をチェックしましょう。使わない時は、丸めれば小さくなりますので収納がコンパクトで便利です。