ぼく  「さて、気を取り直して、食べよう!何食べるの?」

やっすん「大将、おまかせで!」

ぼく  「回転寿司で、”おまかせ” とかないから」

やっすん「きみはじつにバカだな」

ぼく  「いやいや、こっちのセリフや」

やっすん「回転寿司に、大将はいない」

ぼく  「ツッコミをミスったみたいに言うのやめてください。ワンフレーズ、ツーボケはご法度」

やっすん「ちょっと何言ってるかよく分からない」

ぼく  「なんでだよ」

やっすん「で、どうやって注文するんだ?」

ぼく  「このタッチパネルを使うんだよ」

やっすん「わかった、ここは俺に任せろ!・・・・任せた!」

ぼく  「あきらめ早っ!タッチパネル使えないの?どんだけアナログ人間なんだ」

やっすん「とりあえず、店員さんを呼ぼう。すいませーん」

店員さん「何でしょう?」

ぼく  「すいません、注文おねがいします」

店員さん「ご注文は何にしますか?」

やっすん「なんでもいい、とにかく強い酒をくれ」

ぼく  「回転寿司でそんな頼み方する人はじめて見たよ」

店員さん「ビールでよろしいでしょうか?」

やっすん「答えは、”ノー” だ」

ぼく  「じゃあ何だよ。早く頼めよ」

やっすん「いいか、一度しか言わないからよく聞け。もう一度言う、一度しか言わないからよく聞け」

ぼく  「もう2回言ってるし」

やっすん「いいか、一度しか言わないからよく聞けよ。本当に一度しか言わないからな」

ぼく  「早く言えよ」

やっすん「レモネードを頼む」

ぼく  「ねえよ、そんなの」

店員さん「かしこまりました」

ぼく  「あるんかい」

 

 

やっすん「そういや、まだ寿司が来ないな」

ぼく  「頼んでないからね」

やっすん「あれ、なんか新幹線に乗って寿司が運ばれてくるぞ。取ってみよう」

ぼく  「いや、それ他の人が頼んだやつだから」

やっすん「うん、うまい!」

ぼく  「あーあ、食べちゃったよ」

やっすん「え?食べちゃダメなのか?」

ぼく  「ダメに決まってんじゃん」

やっすん「時すでにお寿司」

ぼく  「”時すでに遅し”ね。最初からお寿司だし。あーあ、怒られるな」

やっすん「ええい、うろたえるな」

ぼく  「隣の席の人がこっち睨んでるよ」

やっすん「見ろ。やつはデブだから、これでよかったな。デブは寿司食う前にライザップ行け」

ぼく  「隣に聞こえてるから!デブじゃなくて、”ふくよか” なだけだよ」

やっすん「おい、隣のヤツの目を見たか?」

ぼく  「うん、さっきから睨んできてるからね」

やっすん「ヤツの目・・・、あれは、人を殺したことがあるやつの目だ」

ぼく  「なにを言ってるの?」

やっすん「ちょっくら挨拶してくらあ。お前はここで待ってろ。絶対に動くんじゃねえぞ」

ぼく  「動かなくてもいいでしょ、隣の席だし」

やっすん「おい、そこのデブ」

ふくよか「なにか?」

やっすん「一つだけ言いたいことがある・・・トイレはどこだ?」

ぼく  「トイレの場所聞くんかーい」

ふくよか「ちょっと待ってくださいね、手を洗うので・・・アチッ!」

ぼく  「この人もお茶いれる用の熱湯で手を洗ってるー!!」

ふくよか「アチチチ、あっち!」

やっすん「あっちにトイレがあるのか。ありがとう」

ぼく  「この店は、へんな人が多いな」

 

 

やっすん「さて、トイレも行ったし、お寿司もたくさん食べたし、大満足だな」

ぼく  「お寿司食べるシーンは大胆にカットするんだね」

やっすん「おい、隣のデブが、これ見よがしに皿を積み上げてるぞ」

ぼく  「回転寿司だと、普通は皿を積み上げるもんだよ」

やっすん「助太刀いたす」

ぼく  「隣の人に自分の皿を重ねるのはやめてください」

ふくよか「積み上げてくれてありがとう」

ぼく  「え?いいの?」

やっすん「どんどん積み上げて、より高みを目指そう」

ふくよか「私の最高記録は42枚ですよ」

ぼく  「いやいや、皿が崩れそうだし、危ないし、やめよう」

やっすん「これは訓練ではない、繰り返す、これは訓練ではない」

ふくよか「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」

ぼく  「あー危ない、崩れるー!!」

やっすん「もし俺がここで死んだら、愛するハニーに伝えてほしいことがある」

ぼく  「回転寿司の皿で死ぬわけないだろ」

やっすん「愛するハニー・・・ハニーゆづる、もっと、君と一緒に滑りたかった」

ぼく  「いや、十分すべってるから安心してください」

(ガッチャーン!!)

 

 

ぼく  「あーあ、崩れちゃった。だからやめようって言ったのに」

やっすん「なんだ、文句があるのか?文句があるならベルサイユへいらっしゃい」

ぼく  「なに言ってるの?」

店員さん「お客様、大丈夫ですか?」

やっすん「大丈夫だ。アバラ2、3本くらい大したことない。救急車は不要だ」

ぼく  「今のでアバラが折れるわけないだろ」

やっすん「ふっ。よく分かったな。勘のいいお嬢ちゃんだ」

ぼく  「いやいや分かるし。てか、男だし。これまで女だと思ってたならごめん」

店員さん「救急車、すでに呼んでしまいました」

ぼく  「呼んだんかい」

やっすん「安心しな。俺は不死身だ」

店員さん「では、お会計でよろしいでしょうか?」

ぼく  「おねがいします。店員さん、切り替え早いですね」

店員さん「お会計はレジにてお願いします」

やっすん「そいつはできない相談だ」

ぼく  「なんでだよ。別にいいだろ」

店員さん「お会計、5340円になります」

やっすん「よし。この小切手に好きな金額を書きたまえ」

ぼく  「回転寿司で小切手はおかしいだろ」

店員さん「5340円、と」

ぼく  「小切手使えるんだ。てか、店員さん、謙虚ですね」

やっすん「釣りはいらない」

ぼく  「ないから」

店員さん「ありがとうございました」

 

 

 

やっすん「さて、今日は、寿司だけに、面白いネタだったな」

ぼく  「いいかげんにしろ」

どうも、ありがとうございましたー。

 

 

※今日の話はフィクションです。登場人物は、実在の人物とあまり関係ありません。

 

今日は情報量がほぼゼロの記事になってしまい、大変申し訳ございません。
筆者の気分により、たまに、こんな記事を書いてしまいます。すみませんがご了承いただければと思います。

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本日のまとめ

  • 回転寿司の席にあるお湯が出てくるやつで手を洗ってはいけない
    ・漫画や映画でよくあるセリフを現実で使うのは危険
    ・勢いあまって変な記事を書いてしまった・・・時すでにおすし
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