絶景スポットが点在する能登半島の海岸線沿いは、「奥能登絶景海道」とも呼ばれるドライブコースで、最近は映画やドラマのロケ地としても人気です。温泉地や早朝に楽しみたいスポットもあるので、ぜひ泊りがけでお出かけをお勧めします。
【1】海の貴婦人に乗船!?「海王丸パーク」
金沢から車で約1時間の場所にある海王丸パーク。「海の貴婦人」とも呼ばれる海王丸は、近づくにつれ、スケールの大きさに圧倒されます。かつて大海原を渡った帆船が、当時のままの姿で公開されており、船長室や機関室など、普段見ることのない船内は、新鮮な驚きでいっぱいです。
春から秋にかけては「総帆展帆(そうはんてんぱん)」という帆を張る日があるので、興味のある方は 公式サイトをご覧の上、お出かけください。
【2】新鮮魚介がいっぱい!「新湊きっときと市場」
海王丸パークに隣接する新湊(しんみなと)きっときと市場は、魚介販売はもちろん、ホタルイカや白エビなどの美味しい氷見(ひみ)グルメも頂ける場所。新鮮な海産物をはじめ、干物や塩辛などの加工品、お菓子まで、お土産探しにも最適な場所です。
また、13時からセリを見学できることでも有名です。セリの見学は予約制なので事前に確認しましょう。問い合わせは「0766-84-1233」まで。
【3】CMや映画にも!「内川」
近年、日本のベニスと称され、テレビCMや映画のロケ地にもなっている富山県射水市の内川。かつては北前船の中継地として栄えた地です。富山新港の東西約1,850mを結ぶ運河沿いには、漁船がつながっており、静かな町の雰囲気と相まって、どこか懐かしいような風景が続きます。夕暮れ以降に訪れた方が、幻想的な風景になるようです。
【4】世界的な絶景海岸!「雨晴海岸」
雨晴(あまはらし)海岸は、晴れていれば海越しに3,000m級の山々を眺められるという、世界的にも貴重なスポットで、古くから多くの人々を魅了してきました。現在、この場所には白い帆船のような佇まいの道の駅が建設され、季節を問わず、展望デッキからの絶景を楽しもうと、多くの人でにぎわっています。
館内では、海を眺めながらのお食事も楽しめますし、近くには義経と弁慶伝説が残る岩やお社などもあるので、海岸までおりてみても楽しいと思います。
【5】海から温泉!?「和倉温泉」
開湯以来1200年の歴史を誇る和倉(わくら)温泉は、海から温泉が湧き出るという珍しい温泉地です。町の中心部には、日帰り温泉(¥440)を楽しめる浴場施設「総湯」もあります。手湯や足湯スポットもあるので、誰でも気軽に名湯を楽しむことができます。
【6】青い世界にうっとり「のとじま水族館」
楽しく見学できる、のとじま水族館は、約500種類4万点もの生きものを飼育しています。能登半島近海に住む魚を中心に、大迫力のジンベエザメや愛らしいイルカにラッコ、幻想的なクラゲなど、見ごたえ満点です。
展示には、プロジェクションマッピングの常時投影など様々な工夫がなされているので、大人も魅了される水族館。ぜひ体験したいのが、イルカの餌やり体験です。愛らしいイルカに魅せられますよ。
【7】贅をつくした日本家屋「明治の館 室木家」
明治の館 室木家(むろきけ)は、江戸時代には回船問屋や酒造業を営み、後には国会議員まで務め上げた大地主で、現在、屋敷を公開しています。入母屋造りで茅葺の重厚な外観はもちろん、輪島塗りの柱や梁でできた大広間、金箔が貼られた格天井の仏間など、贅沢な造りがみどころです。
【8】のどかな「ボラ待ちやぐら」
七尾湾の水面にたつ丸太組は、ボラ漁のために建てられたボラ待ちやぐらです。終日、水面を見張り、ボラの大群が見えたら網をたぐるという原始的な漁法でした。1996(平成8)年秋を最後に、この漁法を行う漁師はいなくなりましたが、2012(平成24)年の秋に再開されています。早朝、霧の中に浮かぶやぐらや周辺の景色はとても幻想的です。
【9】軍艦のような迫力の「見附島」
弘法大師が、佐渡から能登へ渡る際に発見したとされる見附島(みつけじま)。先端部分が突き出て船のようにみえることから「軍艦島」とも呼ばれてきました。踏み石が並べられているので、引き潮の時間帯には、島の近くまで歩くことができます。近づくにつれ、高さ28mもの島の姿は、突き進んでくるような錯覚を覚えるほどの大迫力。最近では、「えんむすびーち」と呼ばれる恋人の聖地にも認定されています。
【10】迫力と神秘!?「空中展望台スカイバード/聖域の岬 青の洞窟」
空中展望台スカイバードは、崖から9.5mも突き出ている展望台で、この場所からは大海原を楽しむことができます。崖の奥から階段や坂を下った先には、LEDの青い光で、幻想的な雰囲気を醸し出す青の洞窟があります。
【11】能登半島最先端で180度の絶景!「禄剛崎灯台」
海から昇る朝日と、海に沈む夕日が、同じ場所で見られることで有名な禄剛崎(ろっこうさき)灯台は、能登半島の最先端に位置し、外浦と内浦との接点にあたる岬です。大海原の絶景と共に白亜の可愛らしい灯台、眼下には千畳敷も楽しめます。ここまでは結構な急坂を上るので、歩きやすい靴がおすすめです。