感情や欲望をうまく抑えることができればいいのに、いつも我慢ができなくて失敗してしまう……。そんな人が鍛えたいのが「セルフコントロール」です。一体どんな方法で自分の感情をコントロールできるようになるのか、具体的な方法について紹介していきます。

「いつも誘惑に負けてしまう……」

「ダイエットをしているのにケーキを食べてしまった」
「取りたい資格があるのに、コツコツ勉強をするのが苦手で3日坊主で終わってしまった」

上記のような感情や欲望は誰しもが持つものです。これらをうまく抑えることができれば、計画通りに物事が進んでいるはずなのに、なぜかいつも我慢できなくて失敗してしまう。大人とはいえど、欲望や誘惑には勝てないことも多々あります。

そこで鍛えたいのが“セルフコントロール”です。自分の感情やメンタルをある程度自分でコントロールすること。これができるようになると、快適に物事が進みやすくなるだけでなく、ストレスを溜めにくくする効果もあります。セルフコントロールをうまくこなすためには、どうすれば良いのでしょうか?

ポジティブ思考になる

ネガティブな気分の人よりも、ポジティブな人の方が自分を向上させる目標を受け入れて、セルフコントロールできると言われています。しかもポジティブな気分の人は、その目標を達成することで、さらにセルフコントロールを高めることができるのです。

いつもセルフコントロールができないという人は自己評価の低さ、つまりネガティブな発想になりやすい人に多い傾向があり、何かにチャレンジしようとしても「どうせできない」と考えてしまい、すぐにだらけたり、諦めたりしてしまいます。

自己評価を高めるには、小さな成功を繰り返したり、自分で自分を褒める回数を増やすことが大切です。好きなことに熱中しポジティブな気分に自分を誘導することで小さな成功体験を積んでセルフコントロールを高めていくのも一つの手です。

「できない」ではなく「しない」と考える

セルフコントロールの課題を必ず「しない」と考えるようにしましょう。「お菓子が食べられない」ではなく「食べない」のであり、資格の勉強の邪魔になるテレビ番組も「みられない」ではなく「みない」と考えるのです。

いつも誘惑に負けてしまい「できない」と思ってしまう時、それは本当にできないことなのでしょうか?
使う言葉によって、その後の行動に影響を与えるので「できない」と言うたびに、脳では「自分の限界を思い出させる」フィードバック回路が作られていきます。この言葉は、自分の欲求とは逆のことを無理やりしようとしている状況を表すものです。それに対して「しない」と言う時には、「その状況における支配力や決定権を自分が握っていることを思い出させる」フィードバック回路が構築されます。

言葉一つで、悪い習慣を打ち破り良い習慣を身につける方向へ自らを導くパワーがあるので言葉はきちんと使い分けるようにしましょう。