株式投資の目的で最も一般的なのは、安い時に買い高くなったら売ることで利益を得ることですが、中には株主優待目当てで株を始めたい人もいると思います。株の取引を行うには証券会社に口座を開設する必要がありますが、せっかく開設するなら自分の目的に合ったところに開設したいもの。
そこで今回は、特に株主優待を目的とする人に 2021年3月の利回りの高いおすすめの株主優待10選 と、株主優待の取引に おすすめのネット証券 をご紹介します。
3月末日が決算の銘柄は、「権利確定日」が3月31日(水)となります。このため、 権利付き最終日である3月29日(月)までに株を購入すれば、株主優待の権利を得られます。
証券口座の開設にも時間がかかります。まだ証券口座を持っていない人は早めに準備しておくと良いでしょう。
※株価は全て2月15日時点の終値を反映しています
※優待利回り株式投資に関わる手数料などを加味した実績値で計算しています
3月のおすすめ株主優待10選
優待利回りの高い3月の株主優待ランキング10選をご紹介します。
1位 カーチスホールディングス (7602)
株主優待情報 株主優待券
最低投資金額 2.6万円
優待利回り 111.52%
優待権利確定月 3月
優待利回りランキング1位は、中古車販売、買取りを行う「カーチスホールディングス」の株主優待でした。カーチスは全国39箇所に中古車買取・販売センターを構えています。
優待は、車の購入や売却時に利用できる3万円相当の株主優待券です。利回りは、驚きの100%超え!ぜひ有効に活用したいですね。
2位 VTホールディングス (7593)
株主優待情報 レンタカー利用割引券、カタログギフト
最低投資金額 4.3万円
優待利回り 92.37%
優待権利確定月 3月
2位は、国内有数の自動車ディーラーグループ「VTホールディングス」の株主優待です。株主優待は、100株以上の保有でグループ会社で利用できる優待券が贈呈されます。また、1,000株以上で5,000円相当、5,000株以上で10,000円相当のカタログギフトがもらえます。
3位 モーニングスター(4765)
株主優待情報 自社投資情報サービス、暗号資産(仮想通貨)
最低投資金額 4.9万円
優待利回り 58.69%
優待権利確定月 3月、9月
3位は、SBIグループで投資信託や株式の評価を行う「モーニングスター」の株主優待です。100株以上の保有で、仮想通貨のXRPを年に2回、50XRPずつ優待としてもらうことができます。※
また、3月にはモーニングスターが発行する「株式新聞」のWeb版無料クーポンも贈呈されます。100株以上で6ヵ月分(26,400円相当)、500株以上で1年分(52,800円相当)が無料になります。
※1XRP=25.97円換算(2020年9月15日時点)
4位 夢展望 (3185)
株主優待情報 自社グループ券
最低投資金額 2.5万円
優待利回り 32.65%
優待権利確定月 9月、3月
レディースファッションサイトの「夢展望」の株主優待は、公式サイトで利用できるクーポン券です。100株以上で4,000円相当、200株以上で6,000円相当、400株以上で12,000円相当、800株以上で24,000円相当、1,200株以上で30,000円相当、2,000株以上で36,000円相当が進呈されます。
5位 MRKホールディングス(9980)
株主優待情報 商品割引券、RIZAPグループ商品
最低投資金額 1.6万円
優待利回り 25.00%
優待権利確定月 3月
レディース下着の「MARUKO(マルコ)」や、マタニティ用品の「ANGELIEBE(エンジェリーベ)」などを運営する「MRKホールディングス」。株主優待は、保有株数に応じて「MARUKO」で使える20%割引券、およびRIZAPグループ商品との交換ポイントが贈呈されます。保有株数による割引券の枚数と交換ポイントは以下の表の通りです。なお、交換ポイントは3年間の繰り越しが可能です。
保有株数 | MARUKO 20%割引券 |
RIZAPグループ商品 との交換ポイント |
---|---|---|
100株 | 2枚 | 4,000円相当 |
200株 | 4枚 | 8,000円相当 |
400株 | 8枚 | 12,000円相当 |
800株 | 8枚 | 24,000円相当 |
1,200株 | 10枚 | 30,000円相当 |
2,000株 | 10枚 | 36,000円相当 |
6位 SDエンターテイメント(4650)
株主優待情報 自社・RIZAPグループ商品
最低投資金額 4.6万円
優待利回り 24.44%
優待権利確定月 3月
7位 Oakキャピタル (3113)
株主優待情報 銀製品・特別優待券
最低投資金額 1.0万円
優待利回り 20.61%
優待権利確定月 3月
8位 ビジネス・ブレークスルー(2464)
株主優待情報 自社教育プログラム優待割引、宿泊優待
最低投資金額 4.5万円
優待利回り 15.89%
優待権利確定月 3月、9月
9位 ジー・テイスト (2694)
株主優待情報 自社グループ優待券、優待割引券
最低投資金額 0.7万円
優待利回り 14.70%
優待権利確定月 3月、9月
10位 三井松島ホールディングス(1518)
株主優待情報 施設優待割引券、オーダー商品お仕立てギフト券
最低投資金額 9.3万円
優待利回り 12.02%
優待権利確定月 3月
(出典:みんなの株式 【3月権利確定】株主優待利回りランキングより、株価は2月15日時点)
株主優待で証券会社を選ぶなら売買手数料に注目
株主優待に有利な証券会社の条件は?
株主優待が目的で株を始める場合、それほど頻繁に株の取引をするわけではないでしょうし、買いたい株も自分が優待を受けたい会社の株になると思います。したがって、個別に担当者がついたり親切なアドバイスが受けられたりする総合証券より、費用を抑え、 低コストで取引ができるネット証券の方が向いている といえます。
現在、株式の最小販売株数(単元株)は100株単位となっており、優待目的であれば1つの会社につき数万円から数十万円の資金が目安になります。つまり、 「100万円以内の1回の取引手数料が安い」という条件が株主優待目的の証券会社選びではポイント になります。
主なネット証券の手数料比較
具体的に、代表的なネット証券の手数料をご紹介します。株式取引の手数料は、取引の都度手数料が発生するタイプと、定額(期間内であれば何回取引しても手数料が同じ)タイプの2種類が主流になっていますが、証券会社によっては2つのタイプを両方採用しているところもあります。
前述の通り、株主優待を受けるには数万円から数十万円の取引がメインになるので、1回の取引がそれぞれ20万円以下、50万円以下、そして100万円以下の3種類の手数料を表1で比較しています。取引の都度手数料が発生するタイプと定額タイプの両方を採用している証券会社で、定額タイプの方が安い場合はその手数料と定額プラン名を載せています。
表1.主なネット証券の株式売買の手数料比較
証券会社 | 手数料(税込) | ||
20万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 | |
SBI証券 | 0円 (アクティブプラン) |
0円 (アクティブプラン) |
0円 (アクティブプラン) |
楽天証券 | 0円 (いちにち定額コース) |
0円 (いちにち定額コース) |
535円 |
マネックス 証券 |
198円 | 495円 | (成行注文)1,100円 (指値注文)1,650円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 1,100円 |
GMOクリック 証券 |
107円 | 265円 | 479円 |
DMM.com 証券 |
106円 | 198円 | 374円 |
ライブスター 証券 |
106円 | 198円 | 374円 |
♦口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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♦口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
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♦米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
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♦株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
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♦現物・信用ともに低コスト!
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♦手数料が業界最安値水準な上に取引でポイントがたまる
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♦取引コストが抑えられ、中上級者も検討したい
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株主優待目的でおすすめのネット証券ランキング
1位:SBI証券
SBI証券は上記の手数料の項目でご紹介したように、 100万円以下の株式取引手数料がアクティブプラン(定額コース)なら0円 となっています。定額コースといえば1日に何回も取引する人が利用する料金プランと思われるかもしれませんが、SBI証券ではアクティブプランを利用する際に別途手数料を払う必要がないので、100万円以内であれば完全に無料で取引をすることができます。つまり、100万円以内の株を買うことで、売買手数料を払うことなく株主優待を受けられます。
♦口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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2位:楽天証券
楽天証券はSBI証券と同じく、 50万円以下の取引であれば「いちにち定額コース」の手数料が0円 になります。ただし、いちにち定額コースは50万円を超え100万円以下になると943円の手数料が必要になるので、100万円以下の取引であれば「超割りコース(取引都度手数料発生)」の方が安くなります(535円)。
また、楽天証券の取引には楽天市場やその他楽天サービスを利用することで貯まる 「楽天スーパーポイント」を株式購入の代金や手数料に利用することができる ので、楽天のサービスをよく使う人には特におすすめです。
♦口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
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3位:松井証券
松井証券は1回の取引毎ではなく、1日の約定代金で料金が決まるシンプルな手数料プランのみ採用しています。 1日何回取引しても50万円以下であれば手数料がかからないので、売買手数料を払うことなく株を購入できる会社も多い はずです。
また、松井証券は難しい投資商品を取り扱わないことやWebサイトの文字を大きくするなど、一般的にインターネットの普及率が高くないと言われる50歳以上にも使いやすいサービスを提供しています。
♦株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
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4位:DMM.com証券
DMM.com証券は、定額プランのコースはありませんが、 1回の売買ごとに手数料が発生するタイプの料金プランでは最も安い手数料を採用 しています。また、税抜き取引手数料に対して1%の株ポイントがもらえるのもメリットの1つです。
♦手数料が業界最安値水準な上に取引でポイントがたまる
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5位:ライブスター証券
ライブスター証券の取引手数料も、 1回の売買ごとに決まるプランではDMM.comと並んで最安値 となっています。取引の都度手数料のプランを選択するのが面倒という人もいると思いますので、そういった方にはライブスター証券やDMM.com証券のシンプルで低コストなプランがおすすめです。
♦取引コストが抑えられ、中上級者も検討したい
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6位:GMOクリック証券
GMOクリック証券はこれまでご紹介してきた証券会社に比べると手数料は少し高くなりますが、それでも非常に低コストな部類です。また、 取引ツールがPCとスマホ用別々に用意されており、高機能なことで定評がある のも特徴です。
♦現物・信用ともに低コスト!
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7位:マネックス証券
マネックス証券は手数料が安く投資ツールも充実しているので、投資初心者の方にやさしい証券会社です。ただし、 どちらかといえば米国株や中国株が充実 していますので、株主優待だけが目的であればそれほどメリットはないかもしれません。
♦米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
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株主優待は投資初心者でも魅力的な特典
株主優待は、株主になることで会社の商品やサービスを受けられるお得なサービスです。会社の業績の影響をそれほど受けることないので、積極的に株の売買で儲けるのではなく、じっくり保有したい投資初心者にもおすすめです。今回ご紹介したネット証券を参考に、自分の取引スタイルに合った証券会社を選んでみてください。
※サイトの情報掲載に関しては、万全を期しておりますが、正確性、最新性、有用性等その他一切の事項についていかなる保証をするものではありません。
文・fuelle編集部
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