株主優待投資を始めたいけれど、最初に何をしていいのかわからない人は多いのではないだろうか。たしかに優待投資を始めるには、どうやって株主優待をもらったらいいのか、どんな優待があるのか、株って危なくないのかなど、さまざまな疑問を持っているはずだ。そのような漠然とした疑問点を払しょくしておくことで、安心して優待投資に取り組めるはずだ。
そこで初心者が優待投資に抱く疑問を質疑応答形式で7個にまとめてみたので、ぜひ参考にしていただきたい。
疑問点1 株主優待ってどうもらうの?
優待は株を買って持つ必要があるが、ただ株を持っているだけではもらえない。優待をもらうには、そのための権利を取得する必要がある。企業が株主に対して権利を与える日(権利確定日)は企業ごとに決まっているが、大抵の場合は月末になる。株式の受渡しには、取引をしてから3営業日掛かるため、該当月の月末に優待をもらう権利を取得するためには、権利確定日の3営業日前(権利付き最終日)までに株式を購入する必要がある。いずれにせよ、株を買って長期で保有していれば権利確定の日を通過することになるので、自然と権利が付与され、優待をもらうことができるので安心だ。
疑問点2 株主優待ってどんな種類があるの?
優待で貰えるものには実にいろいろな種類がある。ざっと挙げると食品・飲料、食事券、金券、施設利用券、割引券、株主カード、カタログギフトなどがある。特にマクドナルドや吉野家などで使用できる食事券は、投資家から大きな支持を集めている。
ほかにもたくさんの優待があるが、宝くじを配るような「ちょっと変わった優待」を実施している企業もある。優待銘柄を購入する際にはしっかりと前調べをして、お気に入りの優待を見つけるようにすると、より優待投資を楽しめるはずだ。
疑問点3 株主優待制度はなくなることってないの?
優待制度は変更されることがある。具体的には次の4つがそれにあたる。
- 優待の新設(今まで実施していなかった企業が優待を導入する)
- 優待の拡充(優待を内容の価値が上がる)
- 優待の改悪(優待を内容の価値が下がる)
- 優待の廃止(優待制度自体がなくなる) この中で投資家が最も恐れるのが、優待の廃止だ。特に優待銘柄の場合、優待があるからこそ買っているという投資家が多いため、優待がなくなると投資をする意味がなくなる。そのため、多くの投資家がその株を手放すことになる。優待がなくなる可能性のある企業の特徴は、疑問点7で紹介しよう。