『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』を著したホリエモンこと堀江貴文氏。「人生、死ぬときに後悔するのは、やったことより、やらなかったことだ」とし、貯蓄にいそしむことなくお金を使い尽くす生き方を提言しています。放言だと感じる人もいるかもしれませんが、とりわけ若いうちなら、そうした生き方を実践してみることも悪くはないかもしれません。

というわけで今回は、若いうちは貯蓄より「お金を使い切ること」を優先すべき理由をご紹介します。

1.家族ができてからは自分だけにお金を使えない

当然のことですが、結婚したり子どもができたりすると、家族やパートナーが安心して暮らせるよう、お金の心配をさせないことが何よりも大事になってきます。日々の食事をはじめとする生活費はもちろんのこと、けがや病気など、もしものことがあったときのための貯蓄も必要になります。

家庭を持つと自分のことばかり考えて生きていくのは難しく、全てのお金を気兼ねなく使えるのは20代の独身の時ということになりそうです。ただし万が一の事故や病気の際には、自己責任で支払わなければならない可能性もあるため、最低限の蓄えをした上で手持ちのお金を使い切るほうがいいかもしれません。

2.年齢を重ねてからでは、親の介護にお金がかかる可能性も

介護の問題は結婚以上に他人事として感じている20代の人たちは多いはず。「両親と離れて住んでいる」「親元には兄弟姉妹がいるから、彼らが面倒を見てくれる」と考える人もいるかもしれませんが、年齢を重ねていくと親の介護問題に直面する人は数多くいます。自分が30歳を過ぎたら親も高齢となり、何があるか分からないからこそ「好きに生きられるのは20代まで」と腹をくくっておきましょう。

3.お金が底をついたときに「なんとかする方法」を思いつくのも20代ならでは

貯蓄がゼロの状態で次の給料日まであと数日という状況になると、生活するためになんとかしなければなりません。そこで選択肢としてまず思いつくのは、「友人や親に借りる」「バイトをする」「フリマアプリなどで所有物を売る」などでしょうか。フットワークの軽い20代なら、「なんとかする方法」の選択肢も多くあるでしょう。

あるいは、ほかにも「一気に稼ぐ方法」を思いつくことがあるかもしれません。行動力があり、頭も柔軟な20代だからこそのアイデアが湧くかもしれませんね。

4.「今しかできない経験」が得られる

東京オリンピックのチケットは、最高額が開会式の30万円です。中には、開催年にちなんだ2,020円もありますが、いずれにしろ「今だけしか買えないもの」で、「今しかできない経験」をすることになります。

オリンピック以外にも、人生には「今しかできないこと」が多くあるもの。それが自分にとって大切なものであれば、有り金を全部はたいても後悔することはないでしょう。また、毎日着用する洋服やメークでも同じことで、「今しか似合わない服」「今しか似合わない口紅」があることを意識し、お金を有意義に使って人生を謳歌したいものです。