【4】長沼(ながぬま)
この辺りからゆっくりと 下り道 になっていきます。道が開けて森の向こうに青い沼・ 長沼(ながぬま) が見えてきます。木々の間から青い水辺が見える絶好のポイントです。
長沼は大量の雪解け水が灌ぐ 春の間 は、名前のとおり 長細い形 をしています。 夏 になると水かさが減って次第に 小さい丸い池 へと姿を変え、ちょうど視界が開けた場所に横たわっているように見えます。
長沼で観察できる オシドリ は、カモの仲間では珍しく森の中にある高木の穴で子育てをします。
【5】菅沼(すがぬま)
菅沼(すがぬま) は、鏡沼と同じく人工的に造られた沼です。かつては伐採した木材の集積場だったそう。今ではすっかり自然に溶け込んだ沼になっています。
菅沼近辺には清流が勢いよく流れるポイントがあり、 涼しげな風景 を楽しむことができます。
木々がうっそうとしていて、 木々の間から沼を眺めるかたち となり、小窓から外を見ているような不思議な感覚になります。まさに自然のフォトフレームです。
【6】ひょうたん沼
下りのピーク となり、ひょうたん沼が見える頃にはコースも ほぼ終わり です。ひょうたん沼は以前、ひょうたんの形をしていたことからその名前が付きました。
沼や湖は長い年月の間に枯れた植物、流れ込んだ土砂、等により水深が浅くなり 陸地化 していきます。ひょうたん沼の右半分はすでにスゲ類、ヨシ、ヤマハンノキなどが茂り、 沼から湿原(陸)へと変化 しようとしています。
実際ひょうたん沼だけは沼を近くで見ることができず、あっちの方にあるかな?程度でした。 沼が陸地へと変化していく過程を感じられる 貴重なスポットです。
ここまで蔦野鳥の森のハイキングコースをご紹介してきました!
合わせて行きたい蔦温泉
「蔦野鳥の森」ハイキングコースは、 蔦温泉の周辺をぐるっと一周するような位置関係 になっています。ハイキング後は蔦温泉で汗を流し、日帰り温泉を楽しむのもおすすめです。宿泊も可能です。
蔦温泉は、 鎌倉時代 にはすでに存在していたと文献に残る歴史ある温泉です。 紀行作家・大町桂月(おおまちけいげつ) に愛された秘湯としても知られています。彼のお墓も近くにあります。
現在の本館は大正時代 に建てられました。木造の建物は趣があり、外観だけでも長い歴史を誇ることがうかがえます。
本館近くには売店や自動販売機もありますので、ハイキング前後で利用すると便利です。温泉とハイキングのスタート地点は同じ敷地内にあり、 コース中お手洗いがない ため、ここで済ませてしまいましょう。
アクセス・駐車場情報
蔦野鳥の森でハイキングを楽しみたい場合は 蔦温泉 を目指します。お車でカーナビ検索するときは、 蔦温泉ビジターセンター で入れるといいです。
駐車場 は蔦温泉の宿泊利用者と同じスペースに用意されています。宿泊者用、日帰り温泉・その他用、の二種類がありましたので 安心して停車できます。
この記事を書いたトラベルライターから一言
蔦野鳥の森を散策した前日に、同市内の奥入瀬渓流を散策しました。奥入瀬渓流では蚊に刺されなかったのですが、蔦野鳥の森では複数か所やぶ蚊に刺されました。同じ市内でも少し離れただけで生き物の種類や数が変わって興味深いなと思いました。やぶ蚊に刺されると赤く腫れて数日間とてもかゆかったです。ズボンの上から平気で刺してくるので、強い生命力に脱帽です。ウナコーワクールやキンカン等かゆみ止めがあるといいですね。(菊地早秋)
提供:トリップノート
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